「若者の非婚化」を後押しする日本の絶望未来~実は「晩婚化」なんて起きていないという衝撃!(東洋経済オンライン)  

 

 

 

>もっとも婚姻数が多かった1972年と2015年とを比較した場合、46万組

>の減少ですが、これはお見合いと職場結婚というお膳立てシステムに

>よる結婚数を合算した減少分と完全に一致します。

 

 意外と知られていないのですが、恋愛結婚が見合い結婚を上回るのは1970年代からで、丁度ウーマンリブという運動が日本に流行り出した頃からなのです。

 

 前にも書いたと思いますが、日本の伝統はお見合い結婚であり、酷い場合には結婚式まで会ったことがないということは珍しくはなかったのです。

 

 そういう父母や祖父母から生まれたのが現代人であり、結婚が出来ない子どもばかりになってしまったわけです。

 

 結婚というモノは実はとても難易度が高いモノであり、仕事の比ではないのです。だから、仕事は出来ても結婚が出来ないという状況が生まれるわけです。

 

 どういう理由で結婚するかは個人次第であり、かつては生きていくためと子孫を残す為であったと思います。何せ人間社会は人間が動かすモノであり、人間を作る事が何よりも大事であったのではないでしょうか?

 

 そういう時代の名残として「子宝」という言葉が日本にはある訳で、子を持つことが何よりの宝であった時代があったことを証明するのではないかと思います。

 

 しかし、文明の発展は機械化をもたらし人間の必要性を大きく減らしてのではないでしょうか?

 

 蛇口を捻れば水が出る。という今では当たり前なのですが、かつてはそれを人が水を汲まなければ手に入らなかったわけです。その手が要らなくなった。もちろん、炊事や洗濯もそうでしょう。

 

 多くの事が機械に出来る様になれば人出は要らなくなる。

 

 そして、機械を買うために私たちは働かせれるのです。そして、機械はどんどん高くなり私たちは物凄く働かなくてはいけなくなった。

 

 折角、機械化で便利になったのに、私たちは仕事に時間を取られて不自由になっていったのです。人間は自由でなくなると考える力が格段に弱くなります。

 

 何故なら、考える=想像するということは時間と労力を必要とするから。

 

 考える余裕がなくなった人間は、働く機械と化していったのです。全ては働くために。そこから地獄が始まったと言えるでしょう。

 

 「学校で勉強するからバカになる」でも書きましたが、バカの特徴の一つとして手段を目的化するという習性があります。

 

 勉強も仕事もスポーツも趣味も私たちが行う様々なことは手段に過ぎません。しかし、現代人の殆どは今やそれを人生の目的にしているのではないでしょうか?

 

 この手段を目的にすることで地獄になるのです。

 

 恐らく、心で生きる人間の目的は「幸せ」ではないかと思います。従って、私たちの行う様々なことが「幸せ」に通じていると思い込んでいるのでしょう。だから、そうした手段を目的にしてしまう。

 

 考えのなさが引き起こすお粗末な決定だと思います。

 

 未だに人間は自分たちの「幸せ」に気づくことが出来ないのです。何故なら、「幸せ」を感じる心を育てないから。「幸せ」を感じることが出来ない頭脳を幾ら鍛えても何の意味もないのです。

 

 こうした根本的な事柄を誰も知らないのです。

 

 そして、今や心が消えかけている人ばかりではないでしょうか。傷つく心に嫌気がさしている人間が多い事でしょう。そもそも、人間とはどういう生き物なのか?ということを知らないからそうなるのです。

 

 こうしたことは学校では一切教えません。いや、頭を鍛えることしか考えていない学校にそういう意識はないでしょう。本当に大事なことは誰も教えてくれないのです。

 

 そういうことに疑問を持つことさえ許さないのかもしれません。だから、大人たちはこういう根源的な質問や簡単な質問程嫌がるし答えられないのです。

 

 まあ、そういう人を大人と呼んではいけないと思いますが・・・

 

 人間は地球に誕生して以来、常に過酷な運命を背負って生きて来たのではないかと思います。基本的には食べることが精一杯であり、最近になってようやくそれtが解消されてきたのです。

 

 そういう事にばかり目をやり努力してきた結果だと思います。しかし、それ以外に目を向けて来なかった。人間が犬や猫の様なレベルの生き物であれば、それでも良いのですが。

 

 人間のレベルは犬や猫とは格段にレベルが違う。その大きな違いは、心が豊かであることと、そこから派生した考える力が異次元に違うという事ではないかと思います。

 

 その人間本来の特徴を忘れたことで人間は自分を見失うのです。

 

 それを忘れさせたのが学校教育であると思います。そして人間は皆バカになってしまった。勉強バカ、仕事バカ、スポーツバカ、趣味バカといった、一つの事しか出来ない機械になってしまったのです。

 

 そういう機械に結婚も子育ても必要ないでしょう。

 

 これこそが少子化の原因であり、非婚化を生み出す元凶であると思います。バカな人間にとっては、バカでいることが人間であり、それを邪魔するモノは排除するわけです。

 

 そして、人間の未来を作る子が排除されてきているのです。

 

 もちろん、その末路は人類滅亡であり、子どもが減れば当然そうなることは小学生でも分かるハズです。しかし、それが分からないのがバカになった現代人の大人なのです。

 

 そして、仕事バカを代表にバカになることでお金を手に入れることが出来るということがバカを増強する大きな背景になっていると思います。

 

 つまり、そういう人間にしているのは資本主義であり、それを人々にばら撒く国家と国家による学校教育となるわけです。

 

 この強固なスクラムを突破することは出来ませんが、資本主義も国家も今や機能不全に陥っており、それは寿命が近いという事を意味するのではないかと思います。