新型コロナ罹患から見えた違和感

 

 それは、新型コロナが登場し罹患に関する情報が発信された例の濃厚接触者という定義からでした。濃厚接触というとなんかいやらしさを含ませる言葉であり、役所が使うべき言葉ではないと思ったのを覚えています。

 

 1メーター以内で15分だったでしょうか?仮に14分ならどうなるの?と突っ込みたくなる数字ですよね^^;

 

 こうした言葉に依る定義に拘るのです。これがルールの重さというか法治国家という法律に支配されることの意味というか実感なんだと思いました。

 

 先ほど、出てきたマンボー解除でみなし陽性が出来なくなるというのも似たようなものであり、マンボーという意味不明なルールを作る事で、それを基準に新たなルールを定義するのです。

 

 こういうルールがあるということは、当然ながら、それを決める人間が居るということであり、彼らは、それぞれのルールを関連付けながら調整しているは間違いない事なのでしょう。

 

 恐らく、それは平等を守る為でもあるのでしょう。

 

 そういう網の目の様な細かいルールのマトリックス上で仕事をするのが官僚であり、その網の目から零れ落ちない様にルールを新たに作る事になるのではないかと思います。

 

 そういうことをやるから、いつかどこかで整合性が取れなくなる。それを上手くやれば今度はルールの意味や目的が狂うのではないかと思うのです。

 

 大抵は、前者ではなく後者になる。しかし、そこで問題が起こっても、細かいルールには整合性が取れており、間違いはないので改めることはないとなる。

 

 そこで歪は方向性や全体に表れるようになる。そして、その誤りには誰も気づかない。細かいことを一つ一つ丁寧に紡いでいけばキチンと上手くいくという思いがあるのからです。

 

 しかし、それは細かいことが理にかなっているかどうかであり、細かいことが理にかなっているかどうかなど細かいところを見ていても決して見えては来ないのです。

 

 だって、細かいところはいくらでも細工が効くのです。だから、そこだけに囚われていると全体が見えなくなる。

 

 例えば、家でも自動車でも、大きなものを作ろうとすればするほど、まずは全体像をキチンとしなければいけないのです。細かい部品から決めていくことはしないはずです。

 

 しかし、こうした社会の運営に限っては、それを平気でやっている。社会というモノがあまりにも大き過ぎて見えなくなっているからそうならざるを得ないのかもしれませんが・・・

 

 でも、やってはいけないことは如何なる理由があろうとやってはいけないのです。それをやり続けると全部がダメになるから。

 

 その根底にあるのは、日本の場合、この官僚システムではないかと思われます。官僚システムと言えば、未だヤクザな縦割り社会であり、省庁というなの組同士の争いが渦巻いている。

 

 まさに、船頭多くして船山に上るという状態が根底にあるのです。

 

 この日本の官僚システムが、わが国を蝕んでいる根本的な理由であり、ここを壊さない限り日本の未来はないと断言できると思います。恐らく、そう思う若き官僚も多いのではないかと・・・

 

 それにしても、発症日から10日も外出さえしてはいけないというルールをどれくらいの人が守っているかは分かりませんが・・・何かで見たのですが、発症後6日目以降の感染報告はないというデータもあり、7日も休めば良いのではないかとも思うのです。

 

 そもそも、この程度の症状でそこまで休むべきなのかという思いがある。そう思う方もきっと多いのではないでしょうか?有休がある方はそれはうれしい休みになるのでしょうが、そうでない方は辛い休みになる。

 

 そういう中で、配給される非常食だけで生活するのはどうなんでしょう?

 

 そのことを考えた時に、亡くなった父から聞かされた戦後の話を思い出しました。それは、かつて日本が戦争で食糧難だった時に、配給によって食糧配布がされた時代に、偉い裁判官が配給だけで栄養失調になって亡くなったって話を聞かされたことがあったのです。

 

 それは、政府の言う通りにしていたら生きていけないという事を伝えたかったのか、それでも決まりを守ることが大事だということを伝えたかったのかは分かりませんし、私が何を気にして覚えているのかも分かりませんが、

 

 未だに覚えている唯一の亡くなった父親から話なのです^^;

 

 あまり口数の多い人ではなく、良く遊んではくれましたが、男同士という事もあって話は少なかった気がします。その反動から私は子や孫たちには色んな話をしまくっており、現在小学6年生の一番上の孫からは「ジージの話は重要だ!」と言われたことがあるくらいです。

 

 とは言え、配給時の食糧難で亡くなる人は少ないわけで、日本人の多くは決まりより実利を重んじるという事になると思います。という事で、軽傷患者の多くは症状が回復する数日で、余裕で出歩いている可能性は高いと見ています^^;

 

 しかし、政府が余裕を見て休めというわけで、有休を使って休めるのは私にとっては有難いと思います。本当は今月は四日休めず振替休日を取っていたくらいで、一寸先は闇の言葉の通り何があるか分かりませんね。

 

 予定としては、この間に本を完成させたいと思います。これが最後のエッセイになると思います。そして、次はいよいよ先送りしてきた最後の難関である小説に取り組む予定となっています。