〉こんなことをして何の意味があるの?

 随分と遅い思春期ですね(^_^;)
 十代の子どもたちがよく口にする台詞かと。

 恐らく、これまで死にたくなるような悲惨な状況を経験することなく、親や夫の加護の中で安全に生きて来られた奇跡の人だと思います。

 かなり、遅くなりましたが、これからが本当の人生の始まりだと思います。この疑問を徹底的に追求して思い悩んください。

 その先に答えが見つかるかどうかは分かりませんが、見つけなければ、その辛さからは逃れられないと思います。

 坊さんが言われるように、生きる意味を他人が教える事は出来ない。あの夏目漱石だって、大いに苦しんだようです。

 生きる意味を必要とするのは人間だけです。もちろん、それにも意味がある。諸行無常の世界だけど、永遠に変わらないモノもあるのです。

 そして、ソレを見つけられると世界が全く変わるのです。是非、その世界を見て欲しいと思います。

 この話で皆さんに言いたいことは、この女性は物凄く幸運な人なのです。大抵の人は、こういう人を目指すのです。

 苦労は嫌だ。幸運な人生を生きたい。

 しかし、その結果、訪れるのは虚無感なのです。自分で何も得ないから起こること。得るとは辛い経験であり苦しい経験です。

 どん底という死にたいくらい辛く苦しい経験が人間に多くのモノを与えるのです。人間の厚みというか深みというか。

 薄っぺらい人間はいつかはつまらなくなるのです。しかし、そういう人生も容易いわけではない。

 もちろん、自分でそう出来るわけでもない。全ては自然の成り行きなのでしょう。

 だから、皆さんに言いたいのは、苦しみや辛さを卑下しないで欲しいということです。全てに意味があるのです。

 いや、全てを意味あることにすべきなのです。そうする事で得るものが増えていき人生を豊かで素晴らしいものへと変えてくれる。

 逆に、幸運な人は薄っぺらい人生になることを覚悟しておいた方が良いかもしれません。もちろん、そのままで終われば何の問題もありませんが、万が一ソレに気づいたら、そこからは物凄く大変な人生になることでしょう。

 でも、そうなったらそうなったでキチンと対応すれば良いだけです。生きる意味を見つけるのが人生の目的なのですから。