選挙期間中ということなので、それなりの提言を思いついたので書いておこうと思います。先日、グランドデザインが出来ない現状について書きましたが、それを割と短時間で成し遂げようとするプランです。

 

 それは、殆ど仕事をしていない参議院を解体し、その代わりに未来創造院というのを作るというアイデアです。元々、参議院は貴族院と呼ばれ、遊んでいる貴族にそれなりのステイタスと与えることが目的であり、本当は終戦で不要だったのですが、アメリカが二院制を取っていたので、参議院と名前を変えて残したのでしょう。

 

 現状、参議院は形だけの議会であり、戦後一度も行われていない憲法改正ぐらいしか役目はない。無駄な議会なのです。

 

 そこで、それを潰して未来創造院という新しい議会を立ち上げる。その驚くべき特徴は、議員資格が18歳から25歳までという若者会議にすることにあります。選挙人は15歳から25歳とする。三年間の学習期間を持たせるのです。

 

 定数は、参議院と同じ程度の250人。50人が推薦機関に依る推薦で、残る200人は全国選挙とします。議員報酬は、300万円から500万円の間で、年齢や家族構成によって決められる。この世代ですから、当然ネット選挙と投票で決せられるので、迅速かつ低コストで実現できる。

 

 基本全てオンラインの議論となり、何時でも誰でも視聴することは可能となる。事務局スタッフとしてはサーバー管理者と数名の事務員で対応できると考えられる。

 

 任期は、3年とし、中途の入れ替えは自由に行える。そして、何れの議員も既存政党に属さないことが条件となる。

 

 誰でも立候補は可能で、未来創造院のサイトに立候補者のページが作られるので、自己PRを出して投票を呼び掛ける。もちろん、SNSとも連動するので、仲間と連携することも可能となる。

 

 大事なのは、未来創造院は現実のテーマでは動かない。現状を踏まえた上で、常に10年以上先のことを見据えたテーマで議論したり計画したりする。

 

 くだらない委員会形式ではなく、個々の議員の提案するプランに対する様々な意見交換や、選挙人からの新しい提案、要望などを絡めて、最終的にプランを完成させることを目指す。

 

 当然、単独プランもあるがプラン同士の連携も考えられる訳で、そういう情報の提供は、サイトへの訪問者である選挙人の役目となる。架空のプランで終わることも有るし、現実に実行できるプラントなることも有る。

 

 政府の政策として実行した方が良いプランもあれば、企業レベル市民レベルで実行した方が良いプランもあるだろう。そういう点で言えば、未来創造院の議員は議長やサイト管理者の立場になるかもしれない。

 

 当然、それが現実の問題を解決することも有るので、既存政党や官僚が政策立案への協力を求めてくる可能性はあるし、一般企業や市民団体が協力要請することもあるだろう。しかし、そうなった時は、未来創造院の議員を止めないといけないという規定を作る。

 

 彼らの処遇は政府や政党や企業や市民団体に委ねられる。

 

 最初は出来ると思って議員になっても、無理だと思ったら応援を求めることも可能だし、途中でやめることも可能となる。その場合、そのプランを引き継ぐ者が居れば継続されるが、居なければお蔵入りとなる。

 

 だけでも、お蔵入りした全てのプランは常に閲覧可能なので、将来役に立つ可能性は引き継がれる。

 

 この未来創造院プロジェクトに於けるテーマは「自分で考えて行動する」である。要は、学校では育てられない人間を、このプロジェクトは育てることを目的とするのだ。

 

 自分たちの未来を自分たちで考えて作って行く。この本来当たり前に出来ることが現代人には出来ないのだ。もちろん、それは学校教育のせいなのだが、そんなことを言っても何も始まらないのだ。

 

 ここまで読んだ人なら分かると思うが、このプロジェクトは別に未来創造院なるものを作らなくても、何時でも誰でも始められるプロジェクトである。自分が置かれた環境、自分が悩んでいる問題を解決するプランを考えて行動する。

 

 バカな官僚や政治家に何一つ頼ることなく、それを出来る環境に我々は居るのである。今やこの世界は困っている人しか居ないだろう。それは、自分が困っている先にある現実であり、それを如何に察知できるかで未来は大きく変わるのである。

 

 我々は誰一人として独りではないのだ。相談できる相手は必ず居るし、居なければネットで「助けて!」とつぶやけば、誰かが「どうした?」と答えてくる世界である。

 

 今はそういう環境で喧嘩ばかりしているが、やがて、そういう自分の愚かさにも気づく日が来るだろう。他人に文句が言えるほど偉い人間など一人もいない。

 

 みんなスネの傷を隠してビクビクしながら生きているだけなのである。それを隠すために偉そうにするし、傷がバレるのを恐れてビクビクしているから、切れるし大騒ぎするのです。

 

 そういう本当の自分に誰もが気づきさえすれば、日本は大きく好転するんだと思いますよ。