昨日、「さらば国家~国家からの卒業~日本人を救う唯一の道」という本を出版したのですが、私が日本人であるから日本人を救いたいと思うのは当然だと自分では思います。

 今回、日本人とはというカテゴリを設けて、一体、本来の日本人とはどういう人種なのかを明確にしていこうと考えた次第です。基準は飽くまで私の独断と偏見であり、異論や反論が多々あるとは思いますが、多くの日本人に日本人を考える機会になれば良いのではないかと思います。

 

 私は歴史を信用していないし、本を読むのは嫌いなのですが、それでも昔の話は学校で習っており多少の覚えはあります。そして、未だに印象に残る言葉もある。

 

 その一つが平家物語に出て来る以下の一説です。

 

 祇園総社の鐘の音

 諸行無常の響きあり

 沙羅双樹の花の色

 盛者必衰の理をあらわす

 おごれる人も久しからず

 ただ春の夜の夢のごとし

 たけき者も遂にはほろびぬ

 偏に風の前の塵に同じ

 

 勉強嫌いの私が、古いことは大抵忘れる私が、何故かこの部分だけは記憶に留まっているのです。もちろん、この全文を覚えているわけではありませんが、諸行無常と盛者必衰という二つの言葉は忘れることが出来ない唯一の言葉となっているのです。

 

 世界中の人のことは分かりませんが、この二つの言葉は日本人なら誰もが一度を口にしたのではないかと思います。今から900年ほど前の日本人が発した言葉。

 

 それを覚えようとして覚えたのではなく、何となく覚えている現状を鑑みるに、これを感じることが出来るのが日本人ではないかと思うのです。

 

 諸行無常と盛者必衰とは真理であります。

 

 この世界の唯一の掟と言っても過言ではないでしょう。それを偉そうな哲学とか~学というもので示すのではなく、物語の中でさりげなく語るところが日本人ではないかと思うのです。

 

 でも、平氏は知らなかったのです^^;

 

 つまり、その頃から日本人は既に少数民族であったのではないかと思われるのです。明治以降欧米化される日本人以前に、既に日本における日本人は少数民族となっていたという新たな状況が見えて来る^^;

 

 何故そうなったのかを知ることは出来ませんが、それは、現在、新型コロナウイルスが日本に侵入して日本中に広まるのと同じように広がっていったのではないかと思うわけです。

 

 だからと言って、ネイティブ日本人が完全に消滅するわけではない。きっと、世代を超えて我々の中には生き続けているのではないかと思います。そのDNAが、こうした言葉を覚えさせている。

 

 そう考えると、凄いロマンと言える訳です。そして、今我々が考えていることや思っていることが1000年後にどう残っているのか?という風に考えると、しっかりしないといけないと思うわけです。

 

 そうでないと、諸行無常の掟が人間を滅ぼしてしまう。平家が滅んだように、ローマが消滅したように、これまでに様々な文明が消えたように。私たちの一挙手一頭足が未来を決めていくのだと思います。