今回は世田谷区下北沢にオープンした、
食品の放射能測定所「CRMSせたがや」をご紹介します。
世田谷は、子育て世代も多く暮らし、地元の野菜や庭先の果物なども豊富な緑多いエリアでも
あります。
実際に普段自分の身の周りで収穫される野菜や果物も測ってみたいな、と思われる方も
多いのではないでしょうか。
CRMSは福島市、郡山市、田村市、二本松市、伊達市、南相馬市、須賀
川市、いわき、会津若松と世田谷で活動しているネットワークで、放射能から身を守る放射能防護を市民みずからがしよう、という目的で立ち上げられました。市民のみなさんからの測定を受け付けたり、測定した結果を広く情報共有するため、ホームページなどで公開しています。
下北沢にある「CRMSせたがや」では、2012年4月から、一般の方からの測定依頼も受け付け始めました。
測れるものは食品です。(土や水、母乳・尿などは測れません)
測定する機械は、ベラルーシ製のATOMEXAT1320Aという測定機です。
(ヨウ化ナトリウム・シンチレーションカウンター)
【測定】
1時間コース(検出下限=約10ベクレル/kg, 測定費用:3,000円)
3時間コース(検出下限=約5ベクレル/kg、測定費用:7,000円)。
※測定は予約制で、HPから申し込むことができます。
(営業時間=火曜日~金曜日、午前10時30分~16時)
実際に測るときには、5ミリ角くらいに細かく刻んだ野菜などを1リットル分ビーカーのような入れ物にキッチリ隙間なく詰めて測定機に入れて、実際にその食品から放射線(ガンマ線)が発せられる回数を測定機が数えるのだそうです。
1つの食品に1時間かけるということで、結構時間がかかるなあと思ったのですが、微量な放射能を測定するには時間をかけないと数値を出すことが難しいのだそうです。
逆に100ベクレルなどかなり汚染度が高いものであれば、もっと短い時間でもはっきりと
測定結果が出るそうです。
HPでは、測定結果も公開しています。
(世田谷だけでなく福島の各測定所で測定した結果も見ることができます)
また、測定について分からないことは、HP等を通じて問い合わせもできるそうです。
食べ物の放射能に不安のある人、測ってみたいけど・・・という方はぜひホームページを
覗いてみてくださいね。
これからは、私たち一人一人が勉強していって自分で身を守らなくてはいけないのだなと
思いました。
◆◆詳細・測定のお申し込みは CRMSせたがや ホームページ へ◆◆
CRMSせたがや
世田谷区北沢2-14-1 OTビル3階 下北沢南口商店街沿い 駅から徒歩3分。
※この測定所は皆さまからの支援金・寄付金で運営されております。
※測定スタッフも募集中だそうです
豆知識その1
1ベクレルとは、1秒間に放射線が1回、飛んでくると言う意味。
たった1ベクレルといっても、1時間なら3600回、1日なら86,400回です。
豆知識その2
たくさん量を食べるもの(主食となるお米や小麦粉など)は、より注意をした方が良いそうです。
また、食べ物には、放射能を取り込みやすい性質のものとそうでないものがあるそうです。
放射能の数値が高くなるものの一例は、椎茸などのキノコ類やブルーベリーなどのベリー類、柑橘類、コシアブラやタラの芽など山菜類、タケノコなど、菜の花などのアブラナ科の植物など。魚では川魚や海の底の方に住む魚、また意外なところではハチミツも高い数値が出るものがあるそうです。イノシシなどの野生動物も汚染されたキノコなどを食べるためか、高い数値が出ますね。
そうした食材ごとの傾向を知る事も大事だと思いました。