老後に備える場合、ドルベースの資産と円ベースの資産をどうするかを考えました。


日本は、現在国際収支が黒字です。40年以上黒字が続いているようで、もし日本が企業なら、超優良企業です。


ただ今後は人口や工場などが減り、輸出(貿易収支)が減るのは確実です。2011年ごろから貿易収支は減り、これは円高が原因でリーマンショック後、生産拠点が海外に移転したのが原因かのようですが、円高がなくても、人口減少で、このような傾向になるのは、必然だったと思います。


ただ、日本企業や日本人による海外投資による金融収支は、大きくなっており、しばらく貿易収支の黒字の状態は続くと思います。



ドル円の話に戻りますと、金融収支が黒字とは言え、輸出が減るので、長期的には、ドル高、円安の方向に徐々になると思います。また日本は輸入で資源や食糧を賄っているので、円安の影響は生活に大きく影響します。


今回は、利益を上げる方法ではなく、あくまでもリスク回避の検討です。


円高の場合は生活を追い詰めらることは少ないですが、ドル高の場合は、生活を圧迫します。金銭的にどちらが損か、得かは、分かりませんが、リスクを回避すると言うことであれば、ドル資産を一定以上、私の場合は、半分ぐらい持っていた方がいいように思えます。生活防衛資金(老後の防衛資金としては、3年ぐらいかと思っています)は、円で確保し、投資資金の一定割合は、ドルと言う方向で考えようと思います。円高で起きる問題は、労働でもリカバリーできる可能性があるので、あくまでも輸入大国の日本の老後対策と言う意味でのリスク回避の考え方です。


蛇足ですが、現時点ででは、ドル以外の海外資産は考えていません。ユーロは、分裂する可能性や各国内でも極右と言うグループの勢力が増しているので不安定だと考えています。短期、中期での利益を得るためならともかく、基本的には、海外通貨の多くはドルと連動しているように思えます。実際に暮らす日本と、ドルで十分だと考えています。