何だろう。
ワカムラサキが天井を見上げていた。
何かから目が離せなくなっている。
オイラも同じ方向を見た。
でも一見して何もない。
ネコにしか見えないものでも漂っているのだろうか。
例えば、霊。
馬鹿な。
でも一体何?
どうやらワカムラサキは天井ではなく蛍光灯を見ているようだ。
オイラは立ち上がって蛍光灯に近づいた。
すぐに笠のところに張り付いた緑色の小さな物体が見えた。
カメムシだった。
ワカムラサキはこれを目で追っていたのだ。
カメムシをティッシュに包んで捨てた。
それにしてもいつの間に入り込んだのか。
今年はカメムシをよく見掛ける。
カメムシが多いと雪がよく降るっていうけど本当だろうか。
オイラの頭の中でほんの数秒ではあったけど雪景色が広がった。
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