「黒い物体が来た。」
カミさんに言われて玄関を見た。
磨りガラスのところに黒い影が見えたよ。
クロだ。
でも珍しい。
最近のクロはおばあちゃん家の周辺にいてオイラの家まで来ることはない。
いつもおばあちゃん家の庭先で寝ているか、家の中で寝ている。

玄関を開けるとクロは勢いよく逃げていった。
その俊敏な動きをみた瞬間、クロじゃないってわかったよ。
オイラは玄関を出て、クロじゃないクロを追いかけてみた。
クロじゃないクロは道端に佇んで低姿勢でこちらを見ていたよ。
オイラはクロじゃないクロを撫でてみたかったので近づいた。
でもクロじゃないクロは猛ダッシュで何処かに消えた。
人間に慣れてない。
野良猫のようだ。
おばあちゃん家に行ってみるとやはり庭先でクロは寝ていた。
「クロ。」
撫でた。
クロじゃないクロ、じゃない。
(言いたいだけです。)

クロ以外の黒猫を近所で見かけたのははじめてだった。
クロも家の辺りをうろついていた野良猫だったから親戚なのかもしれない。
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