いつしか宝物になってしまった少年時代の思い出が、時に前触れなく蘇る事はありませんか?



“人の記憶の引き出しは、そのほぼ全てが五感から呼び起こされる”



例えば


レコード針の引っ掻き音


籾を野焼きする匂い




切なく、そしていとおしく心を揺さぶられる思い出



叶える事が出来ない時間の逆行

大事な大事な、セピアな思い出




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私の小学校低学年時代、住んでいた田舎では、ほぼ毎日白いバンに乗ったおじいさんが、行商にきていました



売り物は主に豆腐、がんもどき



そのおじいさんは、指が何本かありませんでした


『戦争でなくなったんだよ』って笑って教えてくれ、器用に豆腐をすくっていました



夏休みには、お昼によく僕のばあちゃんが買ってくれ食べていたのを覚えています



郷愁の思いだけでは片付ける事は出来ないほど、濃厚な豆の味がする豆腐



蒸したお魚の匂いの残る蒲鉾



毎日食べていたのに、全然飽きる事がなかった食材達



どれもが今でも鮮烈に舌が覚えています




私はよく外食しますが、残念ながら今だにあの豆腐たちには出会えていません



あのおじいさんは何処に行ったのでしょうか?



いつしかバンは回ってくる事はなくなりました




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枩田商店さん





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移動販売車

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身がずっしりはたはた


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さっくりすずきフライ

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色々


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こんな感じで

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魚屋でなぜか超オススメ、焼いた時が特にうまいサックリもっちり



古いものが自分の中にあるから新しいものも作り上げる事が出来る。



心ゆさぶられ懐かしさを感じ、また次の新しいものの原点にする



食べ物も、人も、ホントデザインに通じるんだなぁって感じます

うちの若い人達(僕も若いですが(笑))にもっともっと、古いものを知って欲しいなと思います



自分の古いもの、他人の古いもの


そしてここの枩田さんの店主のように、新しい時代をデザインして欲しいですなぁ



あ~長くなり過ぎたし、わけ分からんスギ




反省boss!