「何もない街だけど、ココは海が近いから」




そういって、彼が案内してくれたお店についたのは、


海岸沿いのビューポイントで塗りなおしたペディキュアが


ちょうど乾いたころでした。




ドライブだよ、って誘われて、かかとのあるミュール にしたんだけれど


都会を離れるとアスファルトの道ばかりじゃないって、ついつい忘れがちです。


真夏の光を反射した髪留めに惹かれて近づいてきたカラスに驚き、


躓いてしまいました。


怪我はなかったけれど爪がかけてしまったので、


少しだけ待ってもらっちゃいました。




それより、そのお店は


「このあたりは、もともとは標高が高かったから」と彼がいうとおり、


旬のくだものも豊富で、香りが壁やテーブルからうすく漂ってくるような


すてきなお店でした。


それに窓から入る風には潮の香りも少し混じっていて。




「予約に遅れてごめんなさい」とあやまると


「いいよお、混む店じゃないからね」ってお店の方も気さくで親切な方でした。




選んだお料理は彼が魚、ワタシはラム。


少しづつ分け合って食べましたが、


どちらも素材の良さを邪魔しないあっさりしたソースがおいしくて、


皿まで食っちまうところ


大満足でした。




「この時期はコレを食べないとね」と彼がいうので、


シツレイしてレディーズルームに行く間に


デザートのオーダーをお願いしました。




背中の方からよく通る彼の声が、


「洗面器いっぱいに」と


言っているのが聴こえたけれど、なにかしら。




食事の間に太陽は水平線に消えて、


お店の中の潮の香りが少し強くなってきたみたいです。




テーブルにもどると、彼ったら




もう、


両手から、


口の回りから、


ベチョベチョで。


錆びた裁ちばさみで


ムカデ状の足を


バッサーと


ハサミでぶち切って


手づかみで、


こう、


バリーっと


いきもって








「シャコは塩茹でがイチバンやっちゅうねん!」と。









ま、騙されたと思って。








そのあとは客も店員も入り乱れて


車座で


朝までショーチューやで。







食後のデザート、絶対食べる?なくてもいい? ブログネタ:食後のデザート、絶対食べる?なくてもいい?


んなもんシャこやったら喰わん手はないっちゅうねん!











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