音楽には想い出がつきまとう。それが音楽が持つチカラのヒトツだ。既知の楽曲に関しては、あの時あんなことがあったな、とかあの曲が流れる店によくいったなとか。それは甘い記憶も、苦い記憶も連れてくる。その音楽が流行っていた時代背景や当時の自分の状況、その時どんなことで苦労していたかがよみがえってくる。オレが音楽を聴くことにはまり込みたくない理由は、ココにもヒトツある。済んだことを蒸し返して泣きたくないでショ。
そのように音楽は記憶に結びつく。また同じような感覚に嗅覚がある。醤油が焦げるニオイに惹かれるのは、縁日の焼きとうもろこしの記憶や、醤油で食べる正月の餅の記憶が連動しているのではないかと思う。嗅覚についてはオモシロイ研究がされていて、古来ヒトは鼻で方角を知ったというのだ。東西南北を鼻が磁力によって感知していたというのだ。たいへん興味深い。
ハナシが音楽からドンドンそれていくが、音楽には記憶以外にイメージを喚起するチカラがある。モチロン各個人によってもたらされるイメージはさまざまだが、音楽を聴いている自分がその瞬間にどこか別の空間にいるように感じたりすることがある。また演奏者の伝えたいことが明確に理解できたりする。これも音楽のチカラである。
そういったことのすべてが正解で、喚起されるイメージはヒトによってさまざまでそれもすべてOKで、そんなこんなをすべて受け入れるのが本当の音楽の力だと思う。そんなふうになりたくて、音楽やってるんだよ。