オレは生まれてこの方、運転免許というものを取得したことがないので、この場合のドライブは車関係のハナシではない。ドライブ感のことだ。これはジャズの世界ではスイング感とよばれR&Bやソウル、ファンクなどの世界ではグルーブ感と呼ばれたりする。これを説明するのは至難の業だが、実際の音楽を聴けばイッパツで判る。この感覚のない音楽はつまらないのだ。大上段に言い切ってしまったが、クラシック以外のアップテンポの曲ではすべてこの感覚が必要と思っていただいていいだろう。どんなもんかというと、じっと聴いていられなくなる感覚だ。勝手に体が動き出す感覚、立ち上がらずにいられなくなる感覚、といったところだろうか。ジャズの方からは「一定のテンポで演奏されているのに、どんどん早くなっているように感じられること」と言われていたりもする。ひどいところでは「死にそうなヒトを起き上がらせるチカラ」などというヒトもある。
しかし、逆に考えればコレさえあれば他は何も要らないといえる、極論だが。でもね、この感覚を創りだすのはムツカシイ。おもにタイコとベースが中心となって、うねるような、ドキドキするような、緊張するのに聴かずにいられないようなリズムをつむぎ出していくのだ。そう、リズムなのだ。かのYMOというバンドは、リズムを完全にデジタル化してもドライブできるか、という実験の基に結成され大成功を収めた。そして実験は終り、彼らは解散した。でもすごいドライブ感だったでショ。このようにドライブ感を生み出すのはリズムが関係している、ということは判っているのだが、その発生のメカニズムは不明である。
いやはや、音楽の世界は奥が深い。