そう、サックスという楽器は管楽器の中でもっともカンタンに習得できるのではないかと思う。なんせ指使いはリコーダーと同じだし、吹きさえすればナントカ音は出る。汚い音だけど。で、そこからは他の習い事と一緒で、自分が到達したいレベルに合わせた訓練が要求される。なかでもロングトーンという練習は、疲れる上に退屈極まりない。何しろヒトツの音を吹き続けるだけなのだから。が、そこはプロレスラーがヒンズースクワットを欠かさないように、イチローが素振りを欠かさないように、IKKOがお肌の手入れを欠かさないように、克服していただきたい。この練習にはヒミツの上達法もショートカットもラッキーアイテムで一面クリアもないのだ。だが、だがしかし、だ。サックスらしい音が出て、さて練習曲でもやりたいもんだ、と思ったときに差が付く練習法はある。しかもカンタン。それは音をシッカリ止めること。コレだけ。
実際の曲を吹いたときに差が出るのは、音の最後なのだ。だからロングトーンで息が続かなくて途中で吹くのをやめるときも、シッカリやめる。これ以上は吹けません、とシッカリ自分の中で意識して、そこで自分の意志でやめる。コレがサックスをコントロールするための第一段階です。
あっそれと、今からサックスを習おうと思っているヒトがいたら、間違っても値段の高い楽器を買ってはいけません。サックスって最低でも10万円くらいするし、上限はキリがない。高い楽器を買わそうとする先生は「そんなメーカーも判らないような楽器は修理屋さんが直してくれない」などというし「この楽器なら割引幅が大きいから得なんだよ」などという。しかしサックスは放り投げたりぶつけたりしないかぎりカンタンには壊れません。さらに割引幅が大きくても金を払うのは先生ではありません。そうでショ。そんな先生はマージンもらってるんだわ。また「初心者はいい楽器を使わないとヘンな癖が付く」などというバカモノがいれば「それを直すのがお前のシゴトだろ!」と突っ込んであげてください。高い楽器は、お金がありあまっている上にバカなやつか、その楽器を墓まで持っていく覚悟のある人間が買えばよろしい。ふー、意味なく感情的になってしまった。