前回、イヤな音楽は聴きたくない、と書いたが、みんなはどんな音楽が好きなのだろう。世界は音楽に溢れている。世界各地の民族音楽や軍歌、クラシック、現代音楽、デスメタル、Jポップ、テルミンの演奏、はてはクジラの鳴き声なども「音楽だ」といわれ、それを音源で入手できる。ヒジョーに膨大な種類の音楽がある。だからって誰もが「自分にあった音楽」を探して生きているわけではない。アメリカ南部でカントリー&ウェスタンという音楽だけに接して一生を終える人もいる。日本人がすべて演歌好きなわけではない。ビートルズを知らないヒトだって、そりゃあたくさんいるのだ。
じゃあなぜ、好き嫌いができるのか? それは音楽の種類がたくさんあるからだ。食べ物だって同じコトでショ。たくさんの中から選べるから、好き嫌いが生まれるのである。シューマイのてっぺんのグリンピースを残すヒトもいるし、ジャムを塗った刺身が好きなヒトもいる。ヒトそれぞれなのだ。
では、一種類の音楽しかなければどうなるか。日本に民謡しかなければどうなるだろう。それはきっと、少しずつ新しい音やハーモニーやリズムを採り入れ、ユックリと、新しい音楽が、もっと気持ちのいい音楽が生まれてくるでしょう。ヒョットすると雅楽のような音楽ばかりになるかもしれない。何も今の日本のようにテクノロジーが進歩し、テンポが速くなり、音域が高くなるだけが進化ではない。お経を音楽だと考えて悪い理由はない。また、フォークソングのスピリッツとロックのビートが融合してラップが生まれたように、ハイブリッドな音楽が生まれる可能性も充分にある。そう、カレーとウドンからカレーウドンが生まれたように。それに好きだった人を嫌いになったりその逆もあるんだから、何が起こるか判らない。来年のヒットチャートを独占するのはイルカにシャチにホーミーかも。