プロのライブ。
ボーカルとピアノのデュオ。
ボーカルは、全国区の超ベテランボーカリスト。
ピアノは、地元No1だけど、ローカルスター。
デュオだし、全国区のボーカリストだし、いやがおうにもピアノは本気モードになる。
いつもより、音数も音量も多めだ。
でも、無難にこなしたので、さすがだ。
そんな中で、ドキッとするフレーズが。
バラードのエンディングの、2-5-1の1の前で、アウトしているようだが、カッコいいスケールが流れた。
とても気になったので、終わってから聞いてみた。
あれは、4のメロディックマイナーとのこと。
すなわち、Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅳm6→Ⅰ△7のカデンツだ。
トニックの前に、Ⅳm6を入れるのなら、そんなにすごいことじゃない。
Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅳm7→Ⅰ#△7→Ⅰ△7の進行なら自分でもよく使う。
それをⅣm6にするだけで、ガラッと雰囲気が変わるのだ。
種明かしされると、なーんだ、ってことになる。
マジックで、種明かしされないと、すごーい、と思ったままだけど、
種明かしされると、なーんだ、ていうことがよくある。
だから、プロのマジシャンは、めったに種明かしをしてれくれない。
でもプロのミュージシャンは気軽に種明かしをしてくれる。
種明かしをしたら、なーんだってことになって、自分の価値が下がるかもしれないのに。
私のような素人なら、ネタを教えても、商売敵にならないと思っているのか、
素人ピアニストを応援しよう、という気持ちからか、
自分がこだわっているネタをしっかり聞いてくれて、うれしく思っているのか、
お金を出して、自分の演奏を聴きに来てくれることへのお礼の気持ちからか?
心境は判らないが、プロは気軽に教えてくれるからありがたい。
プロにもよるんだろうけど。
ありがたい話だ。
ただで、プロのレッスンを受けているようなもの。
もちろんチャージを払っているから、ただじゃないけど。
種明かしをされたら、すぐできるか、というとまた、別問題。
マジックと一緒で、しっかり練習して、自然に出てくるようにしなくては。
自然にできた時、他人から種明かしを求められれば、私も惜しみもなく教えてあげよう。
たとえ、なーんだ、と思われようとも。