スケールって、本当にたくさんある。
イオニアン、ドリアンから始まり、オルタード、リディアン♭7th、ディミニッシュ、ロクリアン#2、HMP5・・・などなど。
これらのスケールを覚えて、どのようにカッコいいフレーズをひねり出すのか、という質問を受けることがある。
この質問に、私なりに回答するなら、それは逆だ、と答える。
カッコいいフレーズは、結果的にこれらのスケールを使っていると考えた方がよい。
スケールからフレーズを考えたら、確かに音は外してはいないが、機械的なものしかでてこないので、決してカッコいいフレーズは出てこない。
それは歌っていないからだ。
カッコいいフレーズは歌の中から生まれる。
歌っているからカッコいいといった方がいい。
カッコいいと思ったフレーズをコピーして、分析してみたら、それがオルタードだった、っていうことはよくある。
だけど、それを手癖になるくらい必死に練習して、それを、無理やりアドリブに入れ込んでも、決してかっこよくない。
それは、歌の中で自然に出てきたフレーズじゃないからだ。
手癖をつなぎ合わせたアドリブは、下手じゃないけど、心には響かない。
だから、手癖アドリブから、脱却しなくてはならない。
大きな流れの中を、上手く歌うことができれば、結果的にその中に、カッコいいフレーズがあり、手癖フレーズがあり、それがオルタードを使ったフレーズだったりするのだ。
しかし、スケールを理解することは、アドリブの前提条件として必須事項である。
それぞれのコード上で何のスケールが使えるのか、完璧に理解しておかねばならない。
また、そのスケールを使った手癖フレーズも多く持っておいた方がいい。
だから、カッコいいフレーズをいろんなキーで手癖になるまで練習しなくてはならない。
でも、それらは練習の時にやることであって、アドリブ中は、歌うことに専念する。
練習で覚えたスケールや手癖フレーズは、潜在意識の深い所に沈めておいて、歌の中に自然にそのスケールや手癖が湧き出てくるようにする。
スケールや手癖フレーズからアドリブをするのではなくて、歌の中からスケールや手癖フレーズを出す。
これが大切だ。