連太郎は哲郎に連絡を取ろうとしたのだが、
例によって哲郎はなかなか見つからない。
業を煮やした連太郎がマチ子に意見を求めると、
どうせまた女の所だから、とだけマチ子は吐き捨てた。

衰えを知らないその美貌で思わず溜息をつく姿は、
とにかくマチ子特有のものだ。

たまたまその場に居合わせたナオミは、
もう、男ってやぁねぇ~、と悩ましく呆れて見せた。

康晴は丸メガネと自慢の頭部を光らせて、
腕を組んだまま黙り込んでしまった。

ダハハハハ!
円楽の突き抜けた笑い声は、
いつも通り、天にまで響くかのように明るかった。

1962年のある日。