連太郎を見つけられない哲郎は、
やむを得ず康晴に打ち明けることにした。
丸顔の康晴の、丸メガネの奥で眼が光った。
康晴は鬼のように読みが深い。
そして一手の重みを誰よりも知っている。
哲郎も連太郎もそしてマチ子さえも、
康晴には一目置いている。
その康晴が、
哲郎の話を聞いて思わず唸った。
腕を組んで考え込んでしまうに至った。
たまたまその時、康晴の隣には円楽がいた。
哲郎から全く同じ話題を耳にした円楽はしかし、
康晴とは対照的に、ダハハハと笑った。
康晴、39才。円楽、29才。