こいつぁ仕方ねぇ、哲郎はニヤリとした。
いっちょヤルしかないな、連太郎も頬を緩めた。
二人は表だって姿を現すと。
その場ですばやく臨戦態勢に入った。
周囲には数百程度は敵がいる。
哲郎と連太郎の二人は、
お互い少し離れた位置に仁王立ちしていた。
取り囲んでいた敵兵たちが一斉に襲いかかった。
距離を詰めるために全速で迫ってきた敵兵に、
大きな変化が起こった。敵兵全員に。
彼らの動きが急に、
ハエが止まるかのような遅いものとなった。
まるでスローモーションのように。
対照的に、哲郎と連太郎は普通に動けている。
二人はあたかも、
動かない人形たちを倒すかのように、
次々と敵兵を攻撃していった。
敵兵からみると、二人の動きは、
目にも止まらないスピードに感じられた。