いまのこの状況での最大の焦点は、
キューバに現世干渉しているであろう城塞軍を、
敵方が守りきれるか我々が攻め落とせるか、
この一点に尽きる、
康晴は晴れ晴れとしている。
ギイの企みはおそらくはこうだ、
城塞攻略のために我々が近づいた際に、
ナオミをトレースしながら我々の動きを把握し、
我々が城塞に攻撃した際に精鋭の別働隊を使って、
うまく我々を挟撃するつもりだ、多分な、
康晴は哲郎の目を見ながらいった。
ナオミを陽動に使おう、
ナオミをギイ本陣に向かわせる、
康晴の言葉に一同は驚いた。
ナオミを円楽と彬に守らせながら、
ギイ本陣の周辺を動き回らせる、
戦わなくていい、ギイの気を引けば十分だ、
康晴は続ける。
意表をつかれたギイは本陣に足止めを食らう、
哲郎や連太郎もナオミと共にいると錯覚するからだ、
城塞の主力の何割かを本陣に戻すかもしれない、
そこで城塞を攻めるチャンスが生まれる、
哲郎と連太郎の出番だ、二人で城塞を無効化する、
康晴はメガネのみならず広い額さえも光らせていた。