二人が笑いながら困り果てているその時、
大きな雷鳴の音が響き、
天井の一部が崩れ落ちてきた。
ふと見上げてみると、
天井に裂け目が生じていた。
そしてその裂け目から城塞の外の空気が流入し、
内部の何かが変わっていくのが、
哲郎と連太郎の二人には分かった。
急に動きが普通の状態に戻った。
しっかりと体に力が入る。
二人は息を吹き返した。
天井の上の方から聞き覚えのある声がした。
別にあんたたちのためじゃないんだからね!
あんたたちがヤラレちゃうとみんな困るから!
だから誤解しないでね!
マチ子の声だった。
たったそれだけ、
何の言い訳なのかよくわからない言葉を残して、
マチ子はあっさりと消えていった。