城塞の遥か遠方で、
康晴が腕を組みながら立っていた。
城塞の方を眺めている。

城塞の外側には、
当初より相当人数が減らされたであろう軍勢が、
一体何が起こったのか把握できないまま、
右往左往していた。

やがて、城塞全体が崩れだした。
大地を揺るがす轟音と共に、多量の粉塵と共に、
城塞は崩落していった。

外部で狼狽えていた軍勢は、
その一部始終を呆然と眺めるしかなかった。

城塞が完全に瓦礫と化してみると、
その中央に、二人の男たちが堂々と立っていた。

哲郎と連太郎の二人だ。
少し粉塵にむせて咳込んでいたが。