向かいの一戸建てに住む‘外飼いの柴犬’が、尋常じゃないぐらい切ない顔をしています。
朝からこの子の顔を見ると泣きそう。
そんな柴犬も私を見て泣きそう。
二人とも泣きそう、みたいな。
実に大人しそうで、オスなのかメスなのかも分からないが。
こん寒い中、決してハウスには入ろうとせず、もはや‘修行’を思わすいでたちで、ピシっといつも座っている。
しかもあえて室外機のまんまえに座るという、強靭な体力の持ち主のよう。
でも顔泣きそうみたいな。
じゃハウス入れよ、みたいな。
違うわ。
あの子はきっと、「寒い」とか「ツライ」とかそんな事じゃなく、もっとワールドワイドな何かに立ち向かってるんだと思う。
でないとあんな切ない顔できない。
できるはずない。
ちょっと弁護士介入ものの顔。
温水洋一みたい。
柴犬なのに温泉洋一みたいな顔って、私が前髪が邪魔で、ちょっと束ねたら、たちまち「シーズー」になるようなもん。
決してマルチーズじゃない・・・。
そんな顔を持つ柴犬が、私は気になって仕方ない。
先日なんて雨に打たれてたから。
ここ、絶対ハウスに入るべきところだと思う訳。
ハウスって一体何?っていう事になるじゃん。
寝る為だけのものじゃないよ?って言いたくなるじゃん。
ねぇ?なんかあんの?
ハウスに実は仕掛けとかあんの?
そこ入ったらどうにも落ち着かない、閉所恐怖症とかそういうの?
しかし夜には入っている。
なぜ?
昨日チェックしようと思ったら、ハウスがなくなってた。
私すんごいショックで、‘死んだ!?まさか死んだ!?凍死!?まさか・・・どっかに貰われた!?’
ハウスの位置、移動してました。
室外機から外れたとこに。
もっと日の当たる場所に。
しかも次の日、飼い主がお散歩させる為に門をあけようとしたその時、柴犬、尻尾ゆる~~くふってた。
顔、笑ってた。
号泣。
私、号泣。
ちゃんと表現出来る子だった。
歩くの、遅すぎだったけど。
じゃ何故いっつも雨の日も、晴れの日も。
曇りの日も雪の日も。
日がくれるまでは絶対ハウスに入らず、渋い顔したままなのかはやっぱり謎。
↑お前は平和そうだよ・・・。
↑