‘セシルさんって、0時頃、だいたい行方不明になりますよね?’
するどいところをついてきたリボンのお殿様
あなた、将来間違いなく大物になるわ。
だってすでに‘マゲ’があるものね。
大物にならないわけがないわ。
0時ごろっていっつもブログ更新するんだもん。
消息不明になるのはその為よ。
それまでの時間は他人のルームを荒らしまくっているのよ。
仕事より大事。
そして何故かまたうちのブログの広告欄が、‘包茎手術、治せます’になってる。
ねぇ?
なんで?
だ~か~ら~!
そんな記事を書いた覚えはないっつぅの!
そして今日の大阪は、夕方からスリリングなほどの雨が降った。
‘出かけようかな・・・’と思って着替える手が、あっさり‘や~めた’と服を脱ぎ捨てるまでの時間、1秒。
決断は早い方がよい。
こんな急な雨・・・。
フッと思い出すことがある。
遠い昔。
まだ実家に住んでいた頃。
近所のコンビニへプラプラ買い物へ。
店内物色、おやつやらジュースやらゲットしてコンビニを出ると。
目を見張る雨。
何?
店内で買い物してたの、数分だけど?
ぼーぜんと入り口でたちつくす、スッピン・ジャージ上下の無造作ヘアー女。
ついでに言うと、起きてそのままコンビニ行ったので、歯も磨いてません。
えぇ。
顔だって、洗ってません。
それでも冷たい雨は、容赦なく降り注ぎます。
いくら近所とはいえ、この祭り太鼓のような雨。
ドンドンヒャララ、ドンヒャララ。
もうちょっと小雨になるまで待つしかないか・・・と。
そこへ。
店内から出てきた一人の若者。
店の前に止まってる車に乗り込みました。
営業職でもしてるんでしょうか?
若いスーツ姿の青年です。
しばらくその車は発車せず、中から私の様子を伺っている模様。
やけにチラチラと目が合う。
(なんだよ?いくら汚い格好して雨宿りしてるからって、そんな悲しい目で見んなよ・・・。)
無造作ヘアーの口臭女はそう思っていた。
そしたらガバッと車のドアが開いたと思ったら、つかつかと私に近づいてきた。
(な!!何?何?なによーーーーー!!)
むんずと差し出される傘。
へっ?
青年は黙って傘を私に差し出す。
‘え・・・?あ・・・えっと・・・’
さらにグッと傘を差し出す。
その間、一言も発せず。
‘あ・・・け・・・結構です!家、近いですから・・・’
青年は微動だにせず、傘をむんずと差し出したまま。
ちょっと嬉しいやら怖いやらで、‘あの・・・ほんとに大丈夫です。お借りしても返せないので・・・’
という私の声に、さらに1歩近づき、やっぱり無言で‘グッ’と傘を私に差し出す。
‘あ・・・すいません・・・。’
受け取ったセシルを見て、青年はやっぱり無言のまま車へ戻り、ものすごい勢いで急発進。
去っていきました。
えぇ子やぁ~!
あんた、えぇ子やぁ~!
一言も喋らないのが気がかりだが、急な雨に困っているこんな小汚い女に傘を差し出してくれるなんて、ほんっとえぇ子や。
エコエコアザラクじゃないわよ。ホリー。
ただちょっと不器用なだけの青年。
でも私はお陰で雨に濡れることなく、お家へ帰ることが出来ました。
ありがとーーーー!!
でもあの傘、会社でぱくられたーーーーー!!
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