私の父親は死ぬほど‘口が臭い’男だった。
他の追随を許さない臭さの魔術師だった・・・。
いわゆる‘歯槽膿漏’ですよ、奥さん!!
あれ、ほんとヤバイ。
一体何歳から歯が抜けてガッタガタだったのか知らないけど、気づいた時は既に入れ歯してたような気が・・・。
あんま父親と話なんかしなかったけど、たまに声をかけられた時の恐怖ったら!
梅図かずおの‘赤ん坊少女’より怖い。
あの吐く息の臭いったら、駅の公衆便所で1週間生ゴミと、ホームレスと一緒に暮らすぐらいの臭さ。
半径1メートル以内、超厳戒態勢。
よくハリウッド映画で、殺人事件が起きた家の前に、黄色のガムテープみたいの、張り巡らして、‘KEEP OUT’ってやつ。
あれ。
なんらかの事件現場を思わす限界体勢でこっちは挑まないと、薄っすら脳裏に‘死’がよぎる。
臭すぎる。
身内なので、‘お父さん!!口が臭いよ!’と言いながら、手でパタパタはたきながら、本人にしっかり告知していたけど。
治らないのね?あれ。
しかも‘胃’も弱ってるから、胃からくる胃臭と、口臭のダブルパンチは相当なお手前。
‘結構なお手前で’
って頭さげちゃうよ?ほんと。
アレが私の旦那だったら、立派な離婚理由。
~離婚理由~
‘臭いの不一致’
親も納得するだろう・・・。
しかし。
これが一般ピーポーだったら。
非常に難しい問題。
なんと言っても、本人が気づいてない事も多く、かつ‘臭い’っていう、目に見えない敵で、その威力が絶大かつ、人類を滅ぼしかねない。
たまに目にくる・・・。
社内に。
この敵が。
いる。
吐く息の臭いがうんも。
口からうんも臭、する。
絶対言えない・・・。
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