寒すぎる。
部屋にいるのに、吐く息が白いって・・・なに?
それは我が家に問題があるんでしょうけど、寒いって・・・なに?
そもそも冬って何よ?
なんで日本には四季折々あんのよ。
肩は凝るし、コートは高いし、肌は乾燥するし、カニはおいしいし、みかんはおいしいし、湯船に浸かると極楽だし・・・。ぶつぶつぶつ。
そうか。
カニやみかんがおいしい為に、冬はやってくるのね。
オーケー。分かった。
さて。(けろり
その昔。
何かにつけて、私を含む友達3人で、その中の一人の家に集まって遊んでた時期があって。
訳もなくビデオ見たり、UNOやったり、ブラックジャックやったり、歌いだしたり、エロ話に花を咲かせたりと、1滴の酒も飲まずに、ハイテンションで遊んでまして。
ちなみにゲームに負けた者は、エロ漫画の一番はずかしいセリフを、皆の前で朗読するっていう、とってもチャーミングな罰ゲームもあったりして。
だいたい朝方までそんな感じで遊んでて。
今思えば一体あの頃、いつ働いてたのか!?って思うほど、遊んでる記憶しかなくて。
そんないつもと変わらないある夜中。
窓は閉まってる。
だけどすごい大きな声が聞こえてくる。
ケンカかしら?
ヤダ!私そういうの嫌いじゃない。
ちょっと見たいわ。
ソッとカーテンを開けて見る。
何やらチョイと向こうの、ぼろいハイツの2階に、男達が3人ほど集まってる。
窓は閉めてるのに、あり得ないデカイ声。
メガホン使ってんのか!?ってぐらいのデカサ。
選挙運動なみ。
(一体何をそんなデカイ声で怒鳴ってるんだ??)
こっちの窓を開けてみる。
そして聞いてみると。
オゥラ!!
いてるのは分かってるんじゃ!!
早よドア開けんかい!!
ドンドンドンドンッッッ!!!
開けろや!
開けへんかっても、朝までドア、蹴り倒すからな!
早よ出て来いやーーーーー!
借りた金、返せボケーーーー!!
ドンドンドーーーーーン!!
本気の取りたて。
まじりっけなしの、闇金融。
何やらハイツの下にも一人いる。
縦横無尽の取りたて。
おっかねーーーー!
あんな取立て、テレビでしか見た事ないよ!
実在するんだね。
どうなるんだろう?
どうなるんだろう?
その怒鳴り声は延々続くかに思えた。
しかし。
その声に限界が来たのか、ドアを蹴られてる当の本人がドアを開けた。
開いちゃったよ!?
中に入ってくチンピラ3人。
ドアは閉まった・・・。
あの人、生きてるんだろうか・・・。
そのボロいハイツ。
表にはいちよう‘マンション’と名を掲げてあった・・・。
その名も・・・
ラッキーマンション。
全然ラッキーじゃない・・・。
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