私は入ってしまえば風呂が好きだ。
入るまでが死ぬほどウザイだけで。
決して‘汚れ希望’しているわけではない事を、アピリたい。
過去。
私は職場で仲良しになった亜美(仮名)と、今でいうスーパー銭湯へ通っていた。
亜美の家の近くに出来たその銭湯には、目玉商品となる‘塩サウナ’ちゅうもんがあって、これに私も亜美もすっかりハマッテしまい、週1~2回は通っていた。
雨にも負けず、風にも負けず。
はたまた‘月のモノ’にも負ける事なく、何かのひもをぶら下げながらも、銭湯に通っていたもの。
そんなある日。
私はとても大事なセシルのプライベートゾーン、略してセシゾーンが、なんだかかぶれたみたいに、ちょっと痒い感じがした。
イメージはほんっと、あの月のモノが来た時に、ナプキンにかぶれた時みたいな、薄っすら痒いって感じ。
さほど気にしていなかったけど、段々と痒い頻度が2割増しに。
(なんだろう??)
手鏡片手に、がっつり覗いてみた。
いつもと変わった様子はない。
むしろ生き生きしてるといっても過言ではない。
そのまま放置し続けたある日。
今日はいつになく痒い。
痒いったら痒い。
先に言っとくけど、おかしな病気をもらった覚えはないから。
バリバリバリ。
掻いて掻いて掻きまくる。
やっぱ気になるので、また手鏡でチェックしてみる。
(ん?なんだか・・・赤い気もするなぁ・・・。少し腫れてる気も・・・??)
そういうタイミングの時にも、亜美はちゃっかり‘風呂屋行こうぜ!’と誘ってくる。
普段あけっぴろげのオープンマインドな私達。
普通はこういう時、‘今日はちょっと月のものが来日してっから、止めとくわ’ってウソついていうんだろうけど、そんなものお構いなしに今まで風呂屋いきまくってるから、
私達にそんなセリフは通用しない。
なんとな~くそういうセシゾーンの時は、他人が入る風呂屋へ行くのも抵抗があったものの、そこはお調子モノのセシル。
‘OK!OK!張り切ってこーーーーー!’って心にもない、高校球児ぐらいのさわやかさで応対。
で。
いつも通り風呂屋行きましたよ。
えぇ、えぇ。
タオルで隠すとかそういうこと、一切なしです。
バァァァァァァン!!と服もパンツも脱ぎ捨てた時、事件は起こった。
私、真っ裸です。
足、閉じてます。
なのに。
なのに、‘何か’はみ出てる。
(・・・・・・・・・・・。ティンコ??)
いっけね!私、ティンコ生えてる。
ってかこれは亜美に見られてはいけない。
一生言われる。
ってかてか。
何が生えてんだ!?
亜美には‘トイレ行ってから行くわ。先に行ってて。’と言い残し、あわててトイレへ。
(ちょっとちょっとーーー!足閉じてるのに‘はみ出てる’これは何なのよ!?)
恐る恐るオマタをのぞいてみる。
するとそこには。
‘いかりや’がいた。
長さん。
ウィ~ス!って言ってる。
ものすっごく右側だけ腫れ上がった、セシゾーン登場です。
そんじょそこらの‘辛子明太子’をも超越した、スーパーセシゾーン。
(ど、どんだけ腫れてんだ・・・。)
そりゃ痒いわ。
だってあなた。
いかりや長介よ?
通常のサイズを何かで表現するとしたら、せいぜい井上和香ぐらいじゃね?
いやいや。
もっと薄っぺらいよ。
なのにね、ここぞとばかりに腫れあがってる。
(一体これは・・・??)
しかし風呂屋に来ている。
入らず帰るわけにはいかない。
これ、うっかり後ろから見たら、‘・・・玉?’みたいになってたと思う。
一粒で二度おいしい。
途中、座っているイスの上からも確認。
案の定、はみ出てる。
こいつだいぶ出しゃばり。
とりあえずいそいそと、亜美に見つからないように、行動を別にして、早めに退散。
いち早くおパンツを履いて、隠すことに成功。
その後。
この‘ティンコ’生えた事を誰にも相談できず、とにかく擦れたりしないようにと、ノーパンでだるっだるのスエットを履いてすごしていたら、治った。
一体・・・あの腫れはなんだっったのか・・・。
ビバ!いかりや!!
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