書き残し
こんにちわ、お久しぶりです。
私、サイト始めました。一年ぐらい前に。
うっかりまるマのハロウィンを逃してしまいました!!
なんということでしょう!
なので、腹いせにここに途中経過を書き綴る。
ユーリとコンラートを愛してる私が書いてます。
注:コンユ
眞魔国でもハロウィン!?
「はろうぃん、ですか?」
優秀な王佐は聞きなれない異世界の単語に首をかしげた。
「そう、ハロウィン。子供たちが近所の家を回ってお菓子を貰うんだよ」
「未成年が集団で近所の家から食べ物を根こそぎ奪い取った事件なら、我が国にも三百年ほど前に前例がありますが…」
「そーじゃないって!そんな犯罪的なことじゃなくって、もっと楽しいこと!
子どもたちがトリックオアトリート、つまりおかしをくれなきゃい悪戯するぞ、っていって、大人からお菓子をもらうだけのイベント、行事なの!地球じゃあもうそういう季節だって言う話」
「そうですか…まことに不思議な行事でございますね」
「そういやガキの頃からやってないなー。小学生まではお袋がウキウキとやってたけど」
今でもやっているが、行為としてはお菓子を親からもらうくらいだ。
仮装をしているのは美子のみ。
小学生のころも途中までは有利も美子好みの魔女の仮装をしていた。
もう忘れてしまいたい思い出だ。
「………もう仮装はコリゴリだな」
「はろうぃんとは仮装をしてするものなのですか?」
「え?ああ、うん。そうだよ」
「仮装して物を奪う強盗事件なら、約…」
「あぁ!もう言わなくていいから!そんなことしなくてもいいようにおれが王様として頑張るからっ!」
この先が読めて、立ち上がって強引に話をさえぎる。
「ああ陛下!なんと素晴らしい心意気でございましょう!
このギュンター、一生どこまでも陛下についてゆきますっ!!」
ギュンターはいつもの通りの壊れギュンターに戻って、うっとりと溶けたような瞳を浮かべて鼻血を垂らしている。
「あ、ありがと……とり会えず汁吹いてくれないかな…」
なれたくない光景に有利も少し引いた。
まさかちょっと気分転換がてらにと思って持ち出したハロウィンの話題でここまで気力を使うとは思わなかった。有利は大きくため息をついた。
「コンラッドがいればなぁ…」
こんなに苦労しないだろうと思ってつぶやくと、それまで溶けていたギュンターが目をぎらっと輝かせた。
「陛下っ!」
「うわっ!な、何、急にどうしたんだよギュンター」
急に机を叩かれ、ビクッとしながら恐る恐る聞いてみた。ギュンターの瞳には強い熱意がこもっていた。
「陛下、はろうぃんとやらをしましょう!」
「…へ?え、えぇっ!?ハロウィンを?眞魔国で?」
「はいっ!国民にとっても、陛下の世界の文化をしり、触れ、そして実際に体験できると言うことは大変喜ばしいことでございます!」
拳を握りしめて熱弁するギュンター。
「そ、そこまで言うなら…やるか、ハロウィン!!」
「準備はすべてこのギュンターにお任せください!眞魔国の歴史に未来永劫残るような立派なはろうぃんにしてみます!」
というと、風のように走り去っていった。
それを呆然と見送ってから、一人になった執務室で、有利は
「へえ、ギュンターも国民のみんなのこと考えてくれてるんだな。さすが汁も滴るいい王佐だな」
と、感心していた。
実際は、コンラッドの名前に反応し、対抗意識で発せられただけだったのだが。
そして、ハロウィン当日。
「いやさ、確かに仮装は大切だよ?ハロウィンには欠かせないし、何より楽しいし。だからってさあ、」
一度大きく深呼吸をする。
「これはないんじゃねーの?」
体に纏うは包帯だけという、所謂『ミイラ男』のコスチュームをした有利は不満げに尋ねた。
尋ねられたこの衣装選択者、双黒の大賢者は「何をいってるんだい」と肩をすくめた。
終わりです。
私、サイト始めました。一年ぐらい前に。
うっかりまるマのハロウィンを逃してしまいました!!
なんということでしょう!
なので、腹いせにここに途中経過を書き綴る。
ユーリとコンラートを愛してる私が書いてます。
注:コンユ
眞魔国でもハロウィン!?
「はろうぃん、ですか?」
優秀な王佐は聞きなれない異世界の単語に首をかしげた。
「そう、ハロウィン。子供たちが近所の家を回ってお菓子を貰うんだよ」
「未成年が集団で近所の家から食べ物を根こそぎ奪い取った事件なら、我が国にも三百年ほど前に前例がありますが…」
「そーじゃないって!そんな犯罪的なことじゃなくって、もっと楽しいこと!
子どもたちがトリックオアトリート、つまりおかしをくれなきゃい悪戯するぞ、っていって、大人からお菓子をもらうだけのイベント、行事なの!地球じゃあもうそういう季節だって言う話」
「そうですか…まことに不思議な行事でございますね」
「そういやガキの頃からやってないなー。小学生まではお袋がウキウキとやってたけど」
今でもやっているが、行為としてはお菓子を親からもらうくらいだ。
仮装をしているのは美子のみ。
小学生のころも途中までは有利も美子好みの魔女の仮装をしていた。
もう忘れてしまいたい思い出だ。
「………もう仮装はコリゴリだな」
「はろうぃんとは仮装をしてするものなのですか?」
「え?ああ、うん。そうだよ」
「仮装して物を奪う強盗事件なら、約…」
「あぁ!もう言わなくていいから!そんなことしなくてもいいようにおれが王様として頑張るからっ!」
この先が読めて、立ち上がって強引に話をさえぎる。
「ああ陛下!なんと素晴らしい心意気でございましょう!
このギュンター、一生どこまでも陛下についてゆきますっ!!」
ギュンターはいつもの通りの壊れギュンターに戻って、うっとりと溶けたような瞳を浮かべて鼻血を垂らしている。
「あ、ありがと……とり会えず汁吹いてくれないかな…」
なれたくない光景に有利も少し引いた。
まさかちょっと気分転換がてらにと思って持ち出したハロウィンの話題でここまで気力を使うとは思わなかった。有利は大きくため息をついた。
「コンラッドがいればなぁ…」
こんなに苦労しないだろうと思ってつぶやくと、それまで溶けていたギュンターが目をぎらっと輝かせた。
「陛下っ!」
「うわっ!な、何、急にどうしたんだよギュンター」
急に机を叩かれ、ビクッとしながら恐る恐る聞いてみた。ギュンターの瞳には強い熱意がこもっていた。
「陛下、はろうぃんとやらをしましょう!」
「…へ?え、えぇっ!?ハロウィンを?眞魔国で?」
「はいっ!国民にとっても、陛下の世界の文化をしり、触れ、そして実際に体験できると言うことは大変喜ばしいことでございます!」
拳を握りしめて熱弁するギュンター。
「そ、そこまで言うなら…やるか、ハロウィン!!」
「準備はすべてこのギュンターにお任せください!眞魔国の歴史に未来永劫残るような立派なはろうぃんにしてみます!」
というと、風のように走り去っていった。
それを呆然と見送ってから、一人になった執務室で、有利は
「へえ、ギュンターも国民のみんなのこと考えてくれてるんだな。さすが汁も滴るいい王佐だな」
と、感心していた。
実際は、コンラッドの名前に反応し、対抗意識で発せられただけだったのだが。
そして、ハロウィン当日。
「いやさ、確かに仮装は大切だよ?ハロウィンには欠かせないし、何より楽しいし。だからってさあ、」
一度大きく深呼吸をする。
「これはないんじゃねーの?」
体に纏うは包帯だけという、所謂『ミイラ男』のコスチュームをした有利は不満げに尋ねた。
尋ねられたこの衣装選択者、双黒の大賢者は「何をいってるんだい」と肩をすくめた。
終わりです。