Three Days in UNITED CINEMAS, KANAZAWA《3rd Day》
で、3日目。『シェイプ・オブ・ウォーター』(原題:The Shape of Water)ギレルモ・デル・トロ監督作品(2017)そんなジャンルがあるのか知りませんが、キワモノゴシックホラーロマンティックファンタジーといえば、ジャン=ピエール・ジュネかギレルモ・デル・トロか、ってくらい私のなかではどっちかがどっちかよねーって感じなのですが、ロスト・チルドレンを撮ったジュネのアメリと、パンズ・ラビリンスを撮ったギレルモのシェイプ・オブ・ウォーターは、やっぱり私には一度も一緒に暮らしたことのない双子のように感じられました。映画に詳しい方やファンの方には「ぜんっぜん違うっ!」と叱られそうですが。とはいえ私はギレルモよりもジュネが好き。似てるからって違いはわかってもいる!ふーん、The Oscar went to this. なのですね。ノミネート作品のほとんどは現時点で未公開ですが、今のところ私は『3 Billboards』に一票。で、3日目後半。『スリー・ビルボード』(原題:Three Billboards Outside Ebbing, Missouri)マーティン・マクドナー監督作品(2017)昨年のマイベストだった『Manchester by the Sea』を、ボヤボヤしててリピートできなかった教訓を生かし、今年のウルトラ級スーパーマスターピース『Three Billboards outside Ebbing, Missouri』は即行リピート。2回目には2回目にしか感じ得ないじんわりとしみてくる温みがあり、2回目だからこそタダモノではない凄みは増し、ああ、また観られてほんとに幸せだーーーっ!人間で良かったーーーっ!って思いました。芸術と人の間に通うものって、作品によっても鑑賞者によっても違うけど、それは互いが互いに、その時に必要な自分の役割を果たしているから得られるものだと思う。人と人の間も同じ。やっぱり、閉じこもっていてはいけないんだな。表すことって大事だな。ただ望むのではなく努力する。愛から生まれてくる力。それより勝るものはない。あーーーー、また観たいーーーーっ!!!