アンニョンハシンミカ、玉3です。
突然ですが、リレーブログ開始します。(希の命令なので絶対服従です)
今回のテーマは、ずばり……
「私が心打たれた(恋)物語」
誰しも心打たれた物語はあるはず。
こと恋愛ものにいたっては言わずもがな。(でも恋愛縛りのリレーブログではありません)
私、恋愛ものなら、古くは源氏物語から、最近では名探偵〇ナンくらいまで網羅してます。
得意分野です。
では、リレー第一走者の私が紹介するのは……
アンデルセンの童話「人魚姫」の話です。
物語をだいぶ割愛して書きます。
人魚姫は、とある国の王子に恋をします。
ある日、王子を乗せた船が嵐に巻き込まれ沈没。
溺れていた王子を人魚姫が助けます。
浜辺まで運んで介抱し、王子が目を覚ますまで何度も呼びかけました。
その甲斐あって王子が目を覚まそうとしたそのとき、とある人間の娘が現れ、人魚姫はびっくりして海に飛び込みます。
目を覚ました王子は、その偶然現れた人間の娘を恩人と勘違いし、彼女に感謝をします。
人魚姫は、自分が助けたのだと言い出せず、切ない思いを胸に海に帰ります。
海に帰った人魚姫は、王子のことが忘れられず、ただ王子に会いたい想いで、ついには自分を人間にしてもらうために魔女を訪ねて行きます。
魔女は、人間になるために二つの条件を出します。
一つは、人魚の美しい声を奪うこと。
「助けたのは自分」だと王子に伝えられなくなるが、それでもいいのか?
人魚姫は、この条件を飲みます。
もう一つは、王子が違う人と結婚した場合、泡となってこの世から消えなければならないこと。
自分ではない違う人と結婚するのが王子の幸せならば、そのために自分が消えてもいいのか?
人魚姫は、この条件も飲み、はれて人間の姿になって王子に会いに行きます。
こうして人魚姫は王子と再会しますが、声が出せないため、当然自分が恩人だということを伝えられません。
それでも、互いに過ごすうちに少しずつ距離を縮めていきました。
しかし、王子の心の中には、「助けてくれた人間の娘」がいることに人魚姫は気づきます。
ある日、他国から王子に縁談が持ち込まれ足を運んでみると、なんとその国の姫が「助けてくれた人間の娘」だったのです。
王子は、すぐさま結婚を決めます。
人魚姫は、愛する人に「助けたのは自分」だと声を出して言えません。
しかもこのままでは魔女との契約通り、人魚姫は泡となってこの世から消えてしまいます。
見かねた人魚姫の姉たちは、人魚姫にナイフを渡します。
これで王子を殺せば人魚に戻れる、泡となって消えることもないと。
人魚姫は、ナイフを持って王子が寝ている寝室に忍び込みます。
しかし人魚姫は、そうできませんでした。
ナイフを海に捨て、自らも海に飛び込み泡となって消えていくところで物語は終わります。
いかがでしょうか?
偶然娘が現れたあの時、「助けたのは自分」だと伝えなかったのは、はたして美徳なのでしょうか?
「あなたのためなら消えてもいい」が絶対的な「純愛」なのでしょうか?
様々な見解がありますが、この物語から私は、決して「良心の奴隷」になる必要はないのだと捉えております。
「純愛」と「良心の奴隷」というなんとも難しい境界線。
あなたなら、どういう答えを出すでしょうか?
ということで、ここらへんで次の走者にバトンを回そうと思います。
あれ?
これ「考えさせられる」であって、「心は打たれて」ないのかも……
了