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あにゃしみか、です。

 

 

 

リレーブログが行なわれておりますね。

 

テーマは、「本」だそうです。

 

 

では、早速。

 

 

 

 

 

 

に漫画は入るのか。

 

 

このテーマは、おやつにバナナは入るのかくらい有名ですが、

 

今回は「入る」として書かせていただきますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近感動した漫画は、

 

 

 

 

 

『BARDON』

 

https://magazine.jp.square-enix.com/biggangan/introduction/badon/

 

あらすじ(公式HPより引用)

~その日、首都バードンに4人の男たちが足を踏み入れた。揃いも揃って前科者である彼らがやってきた目的。それは、「高級煙草店を起業する」こと…!?  頼りにする「友」と捨てられない「夢」がある。このゲームに負けはない――甘酸も清濁も味わい尽くす男たちの危険な人生狂騒曲、開幕。

 

 

 

 

 

 

 

こちら、オノ・ナツメ先生が描かれている作品。

 

オノ・ナツメ先生と言えば、

 

アニメ・舞台化もされて、来年には新作OVAの劇場版も公開される

 

 

 

 

 

『ACCA 13区監察課』

 

https://magazine.jp.square-enix.com/biggangan/introduction/acca13/

 

あらすじ(公式HPより引用)

~13区に分かれた世界にある、唯一の統一組織“ACCA”。その組織の中で、各地区を視察する『監察課』に所属するジーンは、「もらいタバコのジーン」の異名を持つ、組織きっての“食えない男”。そんな彼の『視察』はやがて、世界を揺るがす陰謀を映し出す…!?
属さずに従い、あくまでも洒脱に…。
組織に生きる、男たちの“粋”様。

 

 

 

 

 

が有名ですが、

 

この『BARDON』はACCAの舞台・設定をそのままに

 

全く別の登場人物たちのストーリーが描かれています。

 

 

 

 

少しクセのある絵柄で好みはわかれるかも知れませんが、

 

ストーリーが抜群に面白いです。

 

 

 

 

 

 

バードンは絶賛連載中なので「これから感」がありますが、

 

アッカは完結していますし、最初から最後まで面白いので是非!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オノ・ナツメ作品の魅力は、絵とその世界観ももちろんですが

 

内容構成において、

 

①複雑な設定をスッと理解できるように話が展開される点

②伏線が丁寧に敷かれており、ちゃんと回収される点

③キャラが立っている点

 

が特にすばらしいと思います。

 

 

 

 

 

話の展開がとにかく上手い。

 

 

そして、キャラが立っている。

 

特にバードンで展開される「掛け合い」はすばらしいです。

 

 

 

 

 

同じ敬語でも誰が話しているのか文字だけでわかりますし、

 

言葉のセレクトや表現の仕方で誰だかわかるのです。

 

 

 

 

その理由は、キャラの生い立ちにストーリーがあるからでしょう。

 

 

 

 

タイトルにもなっている「バードン」は首都の名前です。

 

(「東京」のようなニュアンス)

 

そして、もう一つ出てくる都市名が「ヤッカラ区」。

 

ヤッカラはカジノが盛んで、治安が悪い区です。

 

 

 

主要人物4人とも、ヤッカラの犯罪者。

 

彼らが刑務所を出るところから話は始まります。

 

 

 

 

ひとえに犯罪者と言っても、

 

恐喝、過失運転致死、詐欺、強盗などそれぞれ罪名は別。

 

 

 

 

過失運転致死罪で服役したエルモは、チンピラで何度も逮捕歴があります。

 

だから言葉遣いが拙い。

 

 

逆に詐欺師だったリコは、物腰柔らかに話します。

 

詐欺師ならではの「擬態化」が上手く表現されていると思います。

 

 

他にも「裏組織(?)」とつながっているハートは、ぶっきらぼう。

 

 

強盗のラズはまだ謎めいています。

 

 

 

 

 

絵だけじゃない。

 

 

言葉で伝える大切さ――もとい、言葉でいくらでも伝わるんだ!と、感動しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

昨今、雑誌業界は「いかに写真・デザインで魅せるか」が

 

争点となっているように思われますが、

 

編集者・ライターとして、

 

一層気を引き締めなければならないと思ったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また一つ、「還元」してしまった。

 

「出会い」のすべてが「還元」ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真面目に「本」を紹介するなら、

 

堤未果さんの新書シリーズを紹介します。

 

 

・日本が売られる

・アメリカから<自由>が消える

・沈みゆく大国アメリカ

 

など、メディアや学校では教えてくれない日本社会の(ヤバイ)現状、

 

アメリカの実態などが見えてきます。

 

 

 

 

 

 

また、有名な投資家、ジム・ロジャーズの

 

・お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界的投資家は予見する

 

もおもしろかったです。

 

 

 

 

 

 

どれも情勢道場の参考にさせていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本」だっつってるのに漫画を紹介するなんて、

 

長(チョウ)がそれでええんか。

 

 

 

昔は、青い鳥文庫のシャーロック・ホームズシリーズはもちろん

 

睡眠時間を削ってまでハリー・ポッターシリーズを読みふけっていた

 

読書少女だったのに、その面影はどこへやら。

 

(本当にどこいったの?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とにもかくにも今は、

 

バードンに感化されて、「美しい日本語とは何か」を追究すべく、

 

夏目漱石の「草枕」を読み始めたところです。

 

著作権が切れているので無料で読めます。

 

日本語を勉強しているはずなのに初っ端から社会哲学がぶっこまれていて、胸が痛いので読み進めるのに時間が掛かりそうです。

 

 

最後に、そんな草枕の一節を紹介してお別れします。

 

 

 

 

 

「智に働けば角が立つ。

 

情に棹させば流される。

 

意地を通せば窮屈だ。

 

とにかく人の世は住みにくい。」

 

 

 

 

 

いや、それな。

 

 

 

 

 

どう生きろってんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

太。