知識かセンスか | セセデブログ

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セセデは月ごとに特集を立てるので、そのたびに新規でレイアウトを組んでいる。


より良い、最適化されたデザインを目指すわけだが、よいデザインを組むためにはどうすればいいかという問題意識は常に課せられる。


セオリーはあるものの、なまじ生ものであるので扱いは難しい。


よいデザインとは知識によりもたらされるものか、あるいはセンスによるものなのか。


デザインを作成する人間にとって、両者とも欠かせないだろうし、その割合の考え方は人によって違うだろうが、自分の場合は「知識8:センス2」だと考えている。


雑誌誌面という媒体では、どちらがより重要かとなれば知識だ。






そもそも雑誌誌面などのデザインは、その本来の目的である設計の要素が強い。


様々な読者を対象にする以上は普遍性を前提とするので、視覚認識効果や統計などの知識が必要不可欠。


例えば、黄色は明るい印象を与えやすいだとか、余白は広い方が大人受けしやすいなどといったものだ。


奇抜な表現に重きを置いたりするアートとはまた別で、セオリーというものに重きを置き一般受けを狙うのが雑誌誌面デザインと考える。






が、それだけでは「ウケ」ない。


ありふれたものでは当たり前であるがゆえに飽きも来る。


おっ、と思う斬新さを生み出す意味でのセンスも重要。


その割合が、雑誌の場合は「知識8:センス2」だと思うのだ。


加えて流行とよばれるものがある。


生ものであるとはこのことで、その社会の人々が何を好むかは時代ごとに異なる。


漫画とかのキャラデザなんかを時代ごとに見るとわかりやすいかも。


流行の影響は若い世代ほど顕著で、ファッションデザインなど見ても毎年変わっているほどだ。


高齢の方に比べ、若い人ほど目新しさにひかれたり時には人と違ったりしたものを好む傾向が強い。


月刊セセデは文字どおりセセデを対象に作っているので、そういった意味では流行に乗り、かつ一定の斬新さなんてものも、足りないながらも求めていきたいと思う。