有名な話かもしれないが、高級部の時に先生からこんな話を聞いたことがある。
ノミの生態についてある実験が行われた。
ノミのジャンプ力を測るもので、対象個体の通常ジャンプ力を仮に10cmとする。
そいつを高さ5cmの蓋付きケースの中に入れておくと、その後のジャンプ力に影響が現れるかどうかというもの。
数日後に蓋を外し測定したところ、記録は5cmでそれ以上は跳べなくなっていたという。
さらに同じ内容で2cm、1cmと下げていき計測したところ、直前まで蓋をしていた高さ以上はその後も跳べなくなってしまった。
自分の思い込みや身を置く環境が、その人の能力を規定してしまう。
自分で世界を広げろ、行動する前から自分で限界を作るな、という向上心溢れるお話で、当時は感化されていたことを記憶している。
それから十数年経ち、体力や能力（暗算とかド忘れとか）の限界をジリジリと感じ始めている今日のこの頃。
思い込むにはまだ早いと思い込みたい。