もうすぐMDの代表決定戦も始まるというのに、もたもたしてしまいました^^;

 

もちろん忙しかったこともあるのですが、何より今回の決定戦に関してはいったいどうまとめればいいものなのか、ずっと考えあぐねているうちに日にちが過ぎてしまいました。

 

すでにご存じの通り、結果としてはこのようになりました。

 

Game 1
ロコ* - 10201010010  6
道銀 -  02000102101  7

Game 2
道銀 -  0201030011  8
ロコ* - 2020101100  7

Game 3
ロコ* - 22110210XX  9
道銀 -  00001002XX  3

Game 4
道銀 -  0202001001  6
ロコ* - 2010010220  8

Game 5
ロコ* - 2020102001  8
道銀 -  0101020200  6

 


これら5試合を通して言えるのは、やはり第3戦を境に大きく流れが変わったということになると思います。

最初の2試合はお互い積極的に攻め合い、接戦となりましたが、第1戦、例の7エンドの「微妙なメジャー」をきっかけに、まずは道銀の方に運が向いてきたように感じます。
2戦目は、接戦の中ロコのゲームマネジメントで最終エンド同点でロコがハンマー。
どう考えてもロコ優位と思われましたが結局勝ち切ることができなかった。
私はこの時点で、ロコが本当に追い詰められたと感じていました。
…しかも悪いことに、3戦目が15時スタートということでインターバルも大変短く、メンタルを立て直すのは容易ではないと思っていたのです。
 

 

そして3戦目の試合前。ロコがいつも以上に明るくふるまっている姿を見て正直
「無理してるんじゃないかな? 空回りしないかな?」
と危惧したのですが、蓋を開けてみれば4エンドまでロコが連続得点。完全にこれで再びロコに流れが傾いてしまったように感じられました。

結果的に第4戦も第5戦も非常に競ったいい試合内容でしたが、ここでロコが本領を発揮し、勝負所で確実にショットを決めて逃げ切りました。最後の最後、藤澤さんがプレッシャードローをきっちり決めたところは本当に痺れましたね~~!

道銀の方は、どうぎんクラシックの後よくここまでチームを立て直して接戦を繰り広げられたと思います。第3戦でも2戦までの勢いが続けば、3連勝するのではとも思わされました。

とにかく、第3戦の前半だけが惜しかった。

お互いにミスショットもありましたが、強いて言えばロコの方が鈴木さんの活躍にも見られたようにセットアップが確実だったことで、試合が進むにつれて「点を取るべきところで取り、スチールを許さない」というごくごくシンプルな試合運びができるようになってきたところに勝敗の分かれ目があったのかな?

第3戦までの間のあのわずかな時間で、戦術どうこう、技術どうこうを考えても仕方ないはず。

ロコがどのようにして気持ちを切り替えたのかは分かりませんが、やはりオリンピックや世界選手権を始めとした今までの膨大な経験と、これまでの準備の中から見出してきた「何か」があったのでしょう。(抽象的ですみませんショボーン

 


ただ、道銀にはこれからPACC、そして世界選手権代表を決める戦いが残されています。できるだけ吉村さんに難しいショットをさせないようにゲームを進めることと、ハンマーを確実に取るというところが課題になりそうです。

また、ロコは見事に崖っぷちから巻き返したものの、世界最終予選で戦うにあたっては序盤から負けが込むのは避けたいところ。実質的にスコットランド、韓国、ドイツとの争いになると言われていますが、それだけに少しでも対戦成績を優位に進めて欲しいですね。


今回の5戦は、まさにカーリングの面白さが伝わる決定戦といえるのではないでしょうか。本当に紙一重の勝負をたっぷり楽しませていただくことができました。
それだけに、特に吉村さんはとてもつらく悔しいと思いますが、試合後に本橋さんに声をかけてもらったことでだいぶ救われたのではないでしょうか。


それと、決定戦裏解説を行った山口さんのチャンネル、最終戦は9000人の観覧者があったとのことで、これも特筆すべき出来事だと思います。

自ら進んでファンを楽しませる行動を起こすことに余念がない山口さん、本当に素晴らしいですね。

 

今回の5試合の流れはあまりにも劇的、かつ予想外過ぎて、代表が決まってからもしばらく虚脱状態でした…。こんなことは今まで初めてかも。

勝敗が分かれる残酷さも含めて、今もこの結果をしみじみとかみしめているところですうーん

…とはいえ、2日後にはもうMDの試合が始まります!

しばらく試合とはご無沙汰していただけにうれしい忙しさです。とりあえず気持ちを切り替えてまた楽しませていただきます。