今回は無観客試合、最小限の人員での運営と、困難を極めた大会でしたが、とにかく無事に終了して良かったです。

大いに楽しませていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

というわけで、まずは予選結果です。

 

A、C両グループは強化委員会主戦ペアが強さを発揮した形になりましたが、北見工業大学の健闘も光りましたね。

私は西室塚本ペアに大注目していたのですが、今一つ波に乗り切れずに終わってしまったようで残念です。

船木工藤ペアに勝っていれば4勝2敗だったのですが…。

それでも、最終戦である吉田松村戦、西室選手が見事なラストショットで3点獲得して逆転するという大きな見せ場は作ってくれましたね。

 

Bグループは大激戦となりましたが、推薦チームを押さえてチーム苫米地がトップ通過!

2017年大会以来の出場、2度の優勝経験を持つ実力ペアの復活となりました。

しかも苫米地ペアの1敗は対栁澤戦で、推薦ペアにはいずれも勝っているんですよね。

そういう意味で、プレーオフでの戦いにも注目が集まることになりました。

 

この結果決勝トーナメント進出チームは…

・各グループ2位までの6チーム

・各グループ3位の3チームのうちもっともDSCの良い1チーム(北見工大)

となり、竹田竹田と平田鈴木ペアはプレーオフを行った結果、鈴木平田ペアが勝って決勝トーナメント進出となりました。

(北見工大と鈴木平田ペアのDSC差は約1センチでした!)

 

 

決勝トーナメント

 

 

本当に見どころの多いトーナメントでした。

 

北見工業大学の健闘は見事でしたし、準決勝の松村ペアと吉田ペアも熱戦でしたね。この一戦は吉田ペアがPPでの3点チャンスを逃したことがすべてと言っても過言ではなかったですね。あそこで突き放していればゲームの展開も変わったような気がしました。EE最後、松村選手のプレッシャードローがこれまた見事でした。痺れましたね。

 

小穴ペアにも大いに期待していたのですが、準々決勝ではなかなか思うように石の配置ができませんでしたね。

二人で投げ、スイープし、ウエイトジャッジをするという難しさがよく表れていたような気がしました。

一方、同じような状況の即席ペアだった松村谷田ペアも思うようなショットができない場面があったものの、お互い見事にカバー。これによりどんどんいい方向に進んでいきましたね。

 

 

結果、決勝戦では無敗ペア同士の対戦という願ってもないカードに。まさに最強ペアを決めるにふさわしい一戦でした。

しかし、藤澤山口ペアはこれまで決して盤石な戦いとは言えなかったのですよね。特に準々決勝は序盤7-0としながらその後4エンダーを喫するなど、ちょっと「らしくない」感じでした。6エンド、吉田選手が手袋を落としていなかったらさらにピンチが広がっていたかもしれません…。

 

そんな中迎えた決勝戦でしたが。

これはもう、松村ペアが盤石すぎました。ショットの精度もどんどん上がって、ピンポイントの位置に置くことができ、主導権をずっと握っていました。特に藤澤ペアのPP時、大量失点を防いだ松村選手の絶妙なタップショットはこの試合のチャンピオンシップポイントと言えるくらい大きな一投でした。

藤澤山口組もいいショットはありましたし、相変わらずコミュニケーションも巧みだったのですけど、去年までの圧倒的な強さが影を潜めたような気がします。去年と何が違ったのかな?

一方の松村ペア。大会当初はロコソラーレの選手たちの陰に隠れて目立ちませんでしたが、淡々とゲームを進める職人ペアだと思いました。日程が進むにつれて谷田選手から「完璧。」という一言が多く出るようになってきましたよね。

 

ということで、奇しくも4人制の世界選手権を逃したペアがMD代表ということになりました。日程的には多少余裕もあると思いますし、さらに連携を深めてほしいですね。

MD世界選手権の組み合わせはすでに発表されていますけど、何と初戦からいきなりスイス→スウェーデン→スコットランドと当たるんですね。ビックリです。なかなか厳しい日程ですが、ここの戦い方がカギを握るかも知れません。

ところでスウェーデンはHasselborg選手が予選にも出ていないのかな…と思ったら、おめでただったのですね! (今日初めて知った)6月ご出産予定だそうですから、さすがにこの時期の試合は厳しいでしょうね。そもそも3月の大会に出ることだけでも大変なことですが。

 

それにしても海外の選手は妊娠中にもこうやって大きな大会に普通に出場してきて、本当にタフだな~と思います。