「マルコヴィッチの穴」
1999年/アメリカ
監督/スパイク・ジョーンズ
主演/ジョン・キューザック
面白いコメディーほど主人公自身は笑っていないと思いませんか?
例えばチャップリンだって、本人は真剣にやっているからこそ
そこから起きるトラブルや出来事を笑うことができるのです。
真剣であれば真剣であるほど、そんな滑稽さが際立ってきますよね。
Mr.ビーンやTEDなんかも笑顔で笑わせようとはしませんよね。
これはどんな人間の心理に当たるかといいますと、
1.人は真剣に物事に取り組む人にひかれる
ということがまず大前提にあると思います。
ただ、その真剣な人に感情移入させすぎてしまうと笑うことができなくなります。
なぜなら、本人と同じで、なぜ真剣に取り組む自分が面白いと思われているのか
理解できなくなってしまうからです。
ですので、
2.感情移入させすぎないよう、ある程度現実離れした設定にする
ということが大事になってきます。
「マルコヴィッチの穴」がコメディーとして面白いのは、
「コメディーの法則」に照らし合わせてみますと、
1.人は真剣に物事に取り組む人にひかれる
マルコヴィッチのの脳の中に入る人それぞれの真剣な事情をきちんと伝えている。
2.感情移入させすぎないよう、ある程度現実離れさせる
人形師、オフィスが7と1/2階、家でさまざまな動物を飼っている、脳の中に入る
といったように、ファンタジーになり過ぎない範囲で現実離れした設定にしている
といった「コメディーの法則」に忠実だからです。
監督のスパイク・ジョーンズはミュージックビデオで有名になった人なので、
この「現実離れ」の距離感を作ることに長けています。
ですので、自身の長所を活かす脚本を探したのでしょう。
口コミなどで、この映画があまり好きではないと評価した方のコメントを見ると
「コメディー映画」としてとらえておらず「ファンジー映画」として観た、
といった共通点があると思います。
「ファンタジー映画」として見てしまうと、逆にその現実離れの距離感が
中途半端に感じてしまったのだと思います。
もし過去に一度観てあまり面白くなかったと感じた方がいましたら、
今度は「コメディー映画」として観てみることをおすすめします。
登場人物の真剣な事情が伝われば伝わるほど
おかしさも増してきますよ♪
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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