クライアント/サーバー型のネットワークでは、どうして、サーバーとして稼働するための専用のマシンを設置しなければならないのか、職場のネットワークでファイルサーバーを利用する場合を例にして、その理由を説明します。
・【1つ目の理由】 データの所存がわかりやすい
コンピュータをピア・ツー・ピア型のネットワークでつないでおけば、他の人が作成してくれたファイルを利用したり、自分で作成したファイルを他の人に利用してもらうことができます。
ただし、ファイルの数が多くなってくると問題が出てきます。
例えば、職場のコンピュータを使って、ある商品についての資料を用意する場合を見てみましょう。
商品の資料はAさんのコンピュータ、見積書の書式はBさんのコンピュータ、契約書の書式はCさんのコンピュータ・・・というように、複数の人のコンピュータに※共有ファイルが保存されているとします。
これでは、必要なファイルを見つけるだけでも大変です。
運良く見つかればいいのですが、中には、ファイルが存在していること自体、知らない人もいるかもしれません。
・【2つ目の理由】 データの管理がラク
もし、Aさんが会社を休んでいたら、Aさんのコンピュータを誰かが代わりにきどうしなくてはなりません。
しかし、勝手に人のコンピュータを起動するのは気が引ける上に、起動時のパスワードを知らなくてはなりません。
また、いろんな人のコンピュータに共有ファイルが保存されていると、中には、共有データを誤って消去してしまう人もいるかもしれません。
このようなことが起こらないためにも、皆が使う共有ファイルは、特定のサーバー専用のマシンに保存しておくことが賢明であるといえます。
そうすれば、サーバーマシンを稼働させておけば、いつでも共有ファイルを利用することができる上に、大切なデータをまとめて管理することができるようになります。
・【3つ目の理由】 パフォーマンスが向上する
自分が使っているコンピュータに、数多くの共有ファイルが保存されているとしましょう。
すると、あなたが何かのソフトを使って作業しているときに、他の人からアクセスが集中すると、それだけパソコンに負担がかかるようになってしまいます。
こうなると、あなたが使用しているソフトの処理に時間がかかるようになります。
これは、クライアントとサーバー・アプリケーションソフトが、同じコンピュータ上で同時に実行されているためです。
このようなときは、いっそうのこと、サーバー専用マシンを用意し、クライアントとサーバー機能を完全に分けてしまった方が、パフォーマンス(処理機能)の面で有利であることがわかっていただけると思います。
※共有ファイル:コンピュータネットワーク上で、各パソコン間で共有に利用できるファイルのこと。