というわけで、タミヤの78025が届きました。
懸案の電探の色々を確認します。
しかし、旧キット(78002)に比べ、パーツ数も段違い、インストも、60ページ以上あります。
インストが、中箱の一番下にあり、取り出しにくいことこの上なし。。。
本題に入ります。
電探のカゴは、エッチングパーツです。
15m測距儀との関係を確認したいので、両者のサイズを計ります。
測距儀の外形は、3mmちょっと、3.1か、3.2mmといったところです。
電探のカゴは、メジャーの5、6にかかっている部分で、3.5mmで、実物では1.225mとなり、通説とほぼ一致。
奥行は、1.2~1.3mm、実物は42~45cm程度で、自分の推測と一致します。
さすがに、このキットの考証は正しいようです。
測距儀との差は、約一割、電探が高いようです。
この画像は、「男たちの大和」の撮影用の1/17.5の艦橋。
電探と測距儀の高さは、ほぼ同じか、気持ち電探が高いかくらい、大差がない感じです。
呉の1/10ですが、やっぱり、電探が少し高すぎな気がしますね。。。
画素数で比較すると、電探高:測距儀高 = 1.35:1 位。
やっぱり、網のピッチを7cmとしたのか??
ただし、艦橋てっぺんの指揮所と電探の関係はそれほど違和感が無いので、
測距儀の高さが足りないのと、電探の高さが高過ぎの両方かもしれません。
それはさておき、1/350における、電探カゴの網ですが、、、
御覧の通り、縦方向の穴の数は、9個だけ、フレームに隠れる部分を考慮しても、12個といったところ。
実物で言うと、10cmの網ピッチになってしまいます。
正しいピッチは、5cmですので、この4倍の数(縦横で2倍必要)、穴が必要なんですが、
予想通り、現状が1/350での限界かと思います。
1/200でも厳しいでしょうね、正確な網ピッチを再現するには。
CPU等の配線に使われる技術をもってすれば、楽勝なんでしょうが、
一体いくらかかるか??
サードパーティのエッチングパーツでも、網のピッチまで正確に再現できているものは
無さそうです。
というわけで、このパーツで行くしかないですね。。。
てな感じで、今回もどっとはらい!
P.S.
呉の1/10の電探が高く(測距儀と比較して、大きく)見える件ですが、
どうやら、電探側ではなく、測距儀の外形が少し背が低いせいのようです。
1/17.5の画像と1/10の画像を切り貼りし、比較して出た結論です。
しかし、、、15m測距儀の正確なサイズを知ろうとしても、ネット上には情報無。
大和実物写真も無し。
やっと見つけたと思ったら、
搭乗員も見えるので、これは、実物だ!
と早合点してしまいましたが、、、、
おそらく、「男たちの大和」の一場面でしょうね。
1/17.5の模型と実写の合成でしょう。
細部が鮮明過ぎ、船体の汚れもいかにもという感じ、
色合いも不自然に褪色させたような。
そもそも当時の軍事機密の艦体を、正面から綺麗に撮影することが
許可されたとは思えません。
残念。
本当に大和、武蔵の一次資料って、少なすぎです。
細部の正確な寸法を確定するのは、ほとんどムリですね、、、
まあ、各自好きなように、自分だけの大和を作りなさい、
ということなんでしょうか??
とはいっても、ある程度の基準が無いとねえ、、、
電探と測距儀だけでもこの体たらく、
先が思いやられますが、のんびり、倦まず弛まず、
少しずつ前進するしかありませんね。