

表題の2つのカメラですが、実は同じ年の発売なんですね。HS30が先輩で、2012年2月、FZが8月。
HS30EXRの2月発売はちょっと異例な気がしますね。
実のところ、カメラのスペック、価格としてはFZ200のほうがワンランク上ですので、ちょっと無謀な比較ですが。
3年目に入っても現役を続けるFZ200と、たった11か月の命だったHS30EXR。
市場は冷酷に判断を下したということなのでしょうか?
実は、HS30の性能については全く期待しておらず、フジの手動ズーム機の最後を看取ろうという感じで、
見た目だけで手元に置いておきたかったのですが、実際に使ってみると、アーラびっくり、
なかなか良いじゃん、これ!となってしまい、ならばFZ200とガチンコ勝負!というわけです。
ともあれ、画像を見ながら、デザイン、機能、使い勝手、最後に画質を比較してみます。

正面から見ると、微妙に和のテイストを感じさせるHS30と、ヨーロピンアンな雰囲気のFZ200という感じ?
一眼っぽいのは軍艦部の大きいHSですね。
グリップの感触は、どちらもまあまあ。
手になじむというほどではないですが、特に不満は感じません。FZ200のほうが少しグリップが
がっちりしていて、微妙に指掛かりが良いかも。
HS30は、全体的にいえますが、レンズ周りのロゴが多く、少しうるさい。
特に前玉周りはもう少しすっきりしてほしいですねえ。
FZ200同様、FUJINONだけで良くない?って思います。
ブランドロゴも、FZは文字の刻印、HSは四角い銘板の貼り付け。
FZのほうが高級感があります。
(HS50では、ロゴ刻印に改善したのですが、全体のデザインがあれではね...)
という感じで、正面はFZの勝ちでしょう。


次は左側面。
HSはやっぱりロゴがうるさい。鏡胴周りの焦点距離表示は無くても良いと思う。
ズームする内胴にも書いてあるので、どっちかオンリーで十分でしょう。
30xの表示もいらないw
せっかく電動ズームスイッチが無くてすっきりするはずなのに、ごてごてした雰囲気ですね。
HSにはFZにない左サイドの滑り止めがあり、この点は○。
ここを持つことはめったにないですけどね。
ということで、左サイドはHSの微妙な勝ちとしておきます。


写真が余ったので、もう一回正面でw
FZの銀のレリーズボタンがちょっとなあ、、、
銀を多用すると、いかにも家電製品って感じがしちゃいますね。
とはいえ、HSの黒塗装のレリーズもいまいち。
SONYのコンデジみたいなガンメタルがいいんですけどね。


右サイド。
HSはサイドにSDを収納、FZは電池ボックス内。
これが意外と使いにくいので、この点はHSの圧勝!
グリップの形状を見ると、パナのほうがやはりおさまりがよさそうに思えます。
ということで、右は微妙な差でHS。


次は背面ですが、ボタンの材質に関しては、いかにもプラスティックなHSに対し、スピン仕上げで
金属っぽく加工されたFZの圧勝!
ところがボタンの機能、配置については、HSの圧勝!
FZは裏グリップ(親指を置くところ)とマルコン(マルチコントローラ)の間にボタンがあるので、
結構撮影時に意図せずに触ってしまうのです。
HSはそれが起きにくい配置ですし、単機能ボタンが左に集中配置され、使い勝手は抜群ですね。
メインダイヤルは、両者とも回し易いとは言えず、五十歩百歩。
FZの露出補正をメインダイヤル押し込みで行う方式は、やっぱりダメだと思います。
まあ、最初の頃よりは慣れましたが、重要な機能を一つのボタンで共用するのはダメ。
HSのように、露出補正ボタンを押して、ダイヤルぐりぐりのほうが、ダイヤル押し込んでから
ダイヤルぐりぐりより絶対良いのです。
後、液晶に関しても、どうしてもフリーアングル液晶はデザインの仕上げが難しい。
ボタンを液晶周辺に配置できないので、背面がのっぺりします。
背面液晶の見え方は、大差なし。
評価が難しいのは、EVFですね。
FZのEVFは色が変だし、井戸の底から覗いたように小さく、諧調が少ない。
(おそらく、ライブビュー時は15bit(32768色))
解像度は高いが、フィールドシーケンシャル方式で、カラーブレークがある。
ただし、フレームレートが高く、動きものへの追従も良く、視野角も広い。
色調整(輝度、コントラスト、彩度、色相ー液晶と共通設定)可能。
対して、HSのEVFは大きく、色も背面液晶と大差ないし、カラーブレークも無い代わり、
フレームレートが低く、視野角も狭く、色調整もできない。
コントラストが低く、黒浮き気味。
しかし、FZに無い、アイセンサー付きで、EVF/LCDの切り替えが楽。
うーん、どっちもどっちなのですが、ピント合わせをしやすいのは、やはりFZ。
ということで表示関係はFZが微差で勝ち。背面液晶は、どちらも同じ解像度です。
ただし、再生時の使い勝手が良いのはHSで、一発で拡大再生表示ができます。
FZはズームレバーで拡大縮小なので、ちょっとやりにくい。(人差し指を酷使するw)
とはいえ、連写画像のダメ仕様のおかげで、HSも理想的とは言えませんので、
再生操作に関しては微妙な差でHSとしておきましょう。
ということで、背面に関しては、多くのボタンによる使い勝手の良さ、再生のしやすさを
重視して、HSの勝ちとします。



お次は上面ですが、先述の通り、ボタンの質感はFZがずっと上。
ただし、動画ボタンが上面の一等地にどんと来ているのは感心しません。
HSのように背面のさりげない位置に置いて、変わりに露出補正ボタンを置いてほしい。
電源ボタンも、電動ズームですのでHSのようにレリーズ周りに配置できず、
モードダイヤル横にレバー方式となっています。
ちょっとカッコ悪いのと、親指で操作するのに少し心もとない感触です。
HSの傾いたダイヤル面は、なかなか使いやすいし、デザイン的にも見事です。
ということで、上面はHSの完全勝利w


本体の最後は、底面ですが、まあ、これはどっちもどっち、三脚穴は中心にありません。
材質は双方金属、当然ですね。
HSのほうは、なぜか伝統的に電池蓋がいまいち開けづらい、FZは楽に開閉できます。
HSの開けづらさの原因は、ノッチを押したまま、手前に引く動作が必要なこと。
2つの動作を同時に行うのは、かなりの無理がありますね。
SDカードの収納に関しては右サイドの時に評価済みですので、底面に関しては
FZの勝ちとします。
さて、次は付属品。
まずはフード。

左FZ、右HSですが、、、
センサーが大きいのに、HSのフードのなんと貧弱なこと。。。
ワイ端の差は135換算で1mmなので(HSが広角)ここまで差が出るとは思えません。
おそらく、この原因はHS20が設計ミスで、広角側が22mm台の超広角になってしまったことだと思います。
HS10-20のモデルチェンジ過程で、センサーサイズは1/2.3から1/2へと大きくなったのに、レンズの
スペックは変わらず。当然、ワイド側にシフトするはずなのですが、なぜか表記のスペックは同じ。
実測の結果、当然のごとくワイド側に135換算焦点距離がずれていたわけですが、
HS20の超広角に合わせたため、このデザインになったのでしょう。
....というのは妄想で、このフードはHS10と同時に発売されていたのでしたw
まあ、単なる手抜きというか、手振れ補正時にケラレが出ないよう、小さくしたのでしょうね。
試しにFZのフードを載せて(前玉の口径が違い、装着できません)ファインダーをのぞいたところ、
思ったより蹴られません。そのうち、フードに被せるフードを紙で作ってみて、どこまで大きく
できるのか、調べてみようと思います。
とにかく、このフードではゴースト、フレア低減効果はほとんどないとおもいますね。。。
というわけで、フードに関しては、FZの圧勝です。
というか、HSのフードがひどすぎます^^;

もう一つおまけ。
左はAマウントのZeiss16-80のフードですが、載せてみたら、ケラレませんねー、、、
HS純正フードは上下のツバが短すぎるのです。
短いうえに、先端の直線部が無いので、なんか間抜けに見えるのですね。
ぜひとも改良してほしいですね、といってもすでに対応カメラがディスコンなので、サードパーティに
期待するしかありませんが、それも無理でしょう。
3Dプリンタでも買って、自作しましょうかwww
も一つおまけで、ミノ75-300mmを落札したら、よー判らんフードがおまけについてきましたが、
偶然、ねじ込み式でHSに装着できちゃいましたw

この状態で撮ると、、、

一部、個人情報保護のため(以下略w)
ご覧の通り、上下はぎりぎりセーフ、つまり、これくらい深くても大丈夫なわけです。
2つのフードの深さの差は、装着位置を基準とすると、2-3cmあります。
うーん、どう見てもこれはフードの設計をミスったか、手抜きとしか思えませんねー。
はっきり言って、このフードを買ってもお金の無駄でしょう...
なぜか、うちにはこの無用の長物(短物?)が2つありますがw
フード話しが長くなりましたが、最後は電池。

スペック一緒、サイズもほぼ一緒、少なくともセルは同じでしょうね。
違うのは外装と端子の位置だけ。
電池持ちは、HSの勝ちです。FZは、HSと同じ感覚で撮っていると、一息早く電池切れになります。
AFが速い(フレームレートが高い)のと、電動ズームが原因でしょうかね?
ということで、電池持ちに関しては、HSの勝ち。
というわけで、色々比べてみますと、結構HSの善戦が目立ちます。
(記事が長くなって、今回は画質に関しては評価をしませんが、FZのほうが上なのは確かですが、
HSが使えないというほどではないと思います。(HSの8M画素において))
テレ端のAFの遅さはありますが、連写については、同等の性能。(同じく、HSの8M画素において)
なんといっても、手動ズームの機動性が大きく、FZをテレ端までズームする間に10枚位は連写
出来てしまいそうです。(適当な数字なので信用しないようにw)
何度も言っていますように、ファインダー付きのお散歩カメラとしてはなかなかなものだと思います。
(ファインダーが不要なら、F900EXRのほうが小さくてAFも速く、理想的です。)
チルト液晶も、縦位置以外はそれほど不便でないし、ロー、ハイアングルではフリーアングルと
そん色ないでしょう。
というわけで、現役FZ200の半値以下、うまくすると1/3で買えるHS30EXRは、なかなかのものですよ!
返す返すも惜しまれるのが、HS50EXRです。
HS30EXRの系譜のデザインで出していればなあ、とつくづく思います。
まあ、ズーム範囲が広がり、レンズが長くなってますので、同じデザインでは
いけなかったでしょうけどね。
というわけで、長々となりましたが、今回は、どんどはれーーー!