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IT技術系マネジャー → タクドラ。
ブラックな環境に嫌気がさし、自由なタクドラへ。
全社組織改革活動リーダーを経験したので組織マネジメントには興味があります。英治出版の「ティール組織」はバイブルです。

①ワールドカフェとは?

特徴:

・新しい発想を創造させるための、落ち着いた空間を構築する

 

・相互理解を深め、協調的な思考の向上を促す

 

・プロセスがシンプルで、2~3時間程度で実施可能

 

・結論を求めない

 

会議方法:

・少人数のグループに分かれ、カフェのようなリラックスした雰囲気の中で自由に対話

 

・20~30人から1000人以上でも参加可能

 

・何度かメンバーをチェンジさせ、アイデアの他花受粉を行う

 

・「議論の収束」を求めたり、結論を導き出すことを要求しない

 

効果:

・それまでいつも堂々巡りで同じレベルの議論をしていたチームが、新たな示唆や互いのポテンシャルを引き出し、直面するチャレンジや課題への新たな糸口を発見できる

 

・内部での限られ固定化した視点ばかりだったところに意見交換をすることで、モチベーションUPや、自分達の取り組みの価値を再認識できる

 

②OST(オープンスペース・テクノロジー)とは?

特徴:

・参加者の当事者意識と自己組織化能力を最大限に引き出し、全員が納得できる合意を目指す

 

・下記の2つの仮説に沿って運用

 ①人は、自分が本当にやりたいと思ったことに取り組むとき、最大限の能力を発揮する

 

 ②参加者が内発的な動機から自発的に行動するため、ファシリテーターは会議をコントロールせず、参加者に自由に行動させる

 

会議方法:

・参加者は5人~1000人まで、自主参加、自発的な自己選択に委ねられる

 

・話し合うテーマも含めて、すべて参加者主導で決めていく

 

・「何のためにこのOSTを開催するのか」という「目的」を明確にする

 

・一人ひとりが関心を持つすべての課題が取り上げられる

 

・複数のテーマの話し合いを同時開催し、別の会議へ自由に移動してもよい

 

効果:

・みんなが主体性を取り戻す

 

・組織の中の信頼関係が強まる

 

・会社の目指す方向性や戦略が共有化される

 

・経営層と社員の間の意識の乖離が埋まる

 

・自分から何かを提案したり、積極的に周りに働きかけられるようになる

 

 

③AI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)とは?

特徴:

・個人と組織の強みや価値を発見し、それらの可能性を活かした最も成果が上がるしくみを生み出す

 

・組織が最善の状態のときの根源的な要因

(強み、価値、能力、可能性など)について探求(=ポジティブコア)し、共有

 

・アプローチは①ポジティブコア→②可能性→③実現方法→④変革の取り組みの持続

(従来の問題解決アプローチは、①問題特定→②原因分析→③解決方法検討→④行動計画作成)

 

会議方法:

 

①肯定的なテーマの選定

ネガティブな言葉で表現された課題はポジティブな表現に言い換える

 

②ディスカバリー(ポジティブコアを探す)

参加者へのインタビューが行われ、ポジティブコア(個人や組織の強みや潜在力)が見い出されていく。問題や課題、否定的な現象は語られない

 

③ドリーム(可能性を思い描く)

発見されたポジティブコアが発揮されたら、どのような未来になるかを話し合い、理想的な未来の姿を思い描き、寸劇などの形で表現。

 

日頃経験し感じているさまざまな制約条件などに縛られず、自由な発想で未来の可能性について思い描く

 

④デザイン(実現方法を考える)

・それを実現するために何が必要なのかについて話し合い、具体的な行動を洗い出し、その実現に向けて共に検討する実行チームを編成

 

・全体で合意するプロセスはない(フューチャーサーチは合意のためのコンセンサスが重視される)

 

・具体的プログラム内容は定型化されておらず、実践者がカスタマイズする(ツールを強調するのではなく、考え方や哲学、原理を重視するため)

 

⑤ディスティニー(変革の取り組みを維持させる)

如何にしてエンパワーするか、学ぶか、適応するか?

 

効果:

・ポジティブコアを引き出し参加者で共有することで、組織の新しい文化をつくり出す

 

・現状の制約条件に縛られることなく、変化へ向かう肯定的なパワーを生み出す

 

・参加者の視座が高まり、組織の全体性が高まる

 

・全員がコミットした持続的な成長プランをつくり出せる

 

④フューチャー・サーチとは?

特徴:

・過去と現在の状況を共有認識したうえで全員が理想とする未来を確認し、システム全体で協力しながらアクションプランの作成を行う

 

・全体システム(関係者全員参加)にこだわる。共通の目的に向かって、取り組んでいる関係グループを集める

 

・結果(行動)を生む出すことに重点を置いている。そのため「コモン・グラウンド」に全員が合意することを重視し、合意できないものは、その場での検討を避ける

 

・問題や葛藤に目を向けないのは、ポジティブな側面に目を向けることを重視するからではなく、合意ができなくなることを防ぐため

 

会議方法:

・利害が異なるステークホルダーも全て招く(OSTは自主参加)

 

・効果的なフィーチャーサーチとするためには、ステークホルダーの数は5~8グループとすることが望ましい。参加者数はステークホルダーの数の2乗になるので8グループの場合は64名

 

・「2.5日間で実施し睡眠を2回とる」ことを強調。カスタマイズ非推奨。実践知に裏付けされた、定型化された対話ツール

 

・過去から現在にかけて起こっていることを全員で出し合いながら共有し、分析し、現状を把握(発見)していく

 

・「プラウド&ソーリー」というワークで、自分達が現在できていないことをリストアップする

 

・タスクに焦点を絞る。積極的にプロセスを管理する。構造化されている未来に向けた行動の時間枠の長さを定める

 

・コモン・グラウンドごとに宣言文を作成する

 

効果:

・合意できるものに焦点を当てることにより、結果(行動)を生み出す

 

・個人ワーク、グループ・ワーク、全体討論を積み上げていくことにより、全体性を感じ取れる

 

・「理想的な未来のシナリオ」で、具体的なイメージを感じ取れる

 

・参加者が自主性を発揮して、自己組織化が起こる

4つの手法の使い分け

ワールド・カフェ:

シンプルで短時間の実施が可能。

アイデア出しや協力的な雰囲気つくりに向いています

 

OST:

平行する複数会議を飛び回れる自由さ。

具体的製品開発や拡販活動の具体的な打ち合わせに向いている。

現場で自由に話し合える雰囲気を作るのに向いています

 

AI:

考え方や原理を重視、プロセスのカスタマイズ可。

合意より声明文の表現や言葉を重視。強みを語る。

細かな施策検討でなく、経営戦略や組織のしくみ作りを語り、考えるに向いている

 

フィーチャーサーチ:

カスタマイズ不可(睡眠を2回、完成された方法論を重視)。

自分達が出来ていないことをリストアップ。

コモングランドの合意を重視し、即実行が前提。

期限の迫った全社活動、アクションプラン作りに有効。

 

状況に応じた各手法の活用例:

まず最初の一歩は、人事部が企画して月一回のイベントとして、

ワールド・カフェを定着させていきます。

 

次にOSTを使って、現場の問題解決検討などに応用します。

 

全従業員がホールシステムアプローチの精神、ダイアログや基本ルールに馴染んできたら、

AIを使って、全社改革を話し合いましょう。

 

最後はフィーチャーサーチです。

AIで理想の環境を語り合い共有し、全体性が高まってきたところで、

目の前の現実に怯むことなく、合意できるものに焦点を当てとにかく動き出します。

 

 

ホールシステムアプローチの標準プロセスは、

①全体性を感じとる

②未来の可能性を思い描く

③実現に向けた検討

④行動計画

の4段階になります。

 

それぞれの長所に応じて上図のように組み合わせることも出来ます。

①②で気楽に話せるワールド・カフェと、

③④で前向きな気持ちでやる気が出るOSTを組み合わせて、

現場の改善活動に使うことも出来ます。

 

良いところ取りで、

①でワールド・カフェ→②③でAI→④でOSTの組み合わせも可能です。

 

開催するまでの準備をしっかりやれば、

会議を仕切る人にファシリテーションスキルがなくても、参加者主導で、会議を成功させることができます。

 

これは、ホールシステムアプローチの大きな魅力です。

たとえ尊敬されるリーダーが仕切ったとしても、ファシリテータ―に仕切られて会議するより、

自分達で考えて運営する会議の方が何倍もやる気が出るし、楽しい時間になるからです。