AIの進歩で真っ先にするのは公務員のリストラ | servantleadership

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IT技術系マネジャー → タクドラ。
ブラックな環境に嫌気がさし、自由なタクドラへ。
全社組織改革活動リーダーを経験したので組織マネジメントには興味があります。英治出版の「ティール組織」はバイブルです。

 

激減する公務員の仕事

 

公務員の業務には元々ルーティン業務や事務処理業務が多く含まれており、

「お役所仕事」の言葉通り、人の判断や対応が必要とされている業務は非常に少ないため、

ますます公務員の仕事は意味不明の「確認」作業だけになります。

 

心配なのは、部署間のやり取りなどの全体のプロセスの見直しなしで、

現場レベルの書類の整理やデータの集計など、単純かつ繰り返しの業務だけAI化されることです。

 

上位レイヤーの業務フローや取り扱う関係部署そのものを整理し、

簡略にしないと全体の作業フローは根本的にシンプルにならないのです。

 

お役所のホームページの手続きが煩雑なままで、

操作性がすこぶる悪いのもそのせいです。

 

制作業者に依頼するときの仕様が整理されていないので、

操作上のツッコミどころ満載のまま放置されています。

 

民間企業のAI化による見直しから大きく遅れて(10年後?)、

公務員の業務簡略化が始まるのでしょう。

 

正しい未来の公務員の仕事の中心は、

「真に住民に奉仕するサービスを行うこと」になるはずです。

 

お役所仕事はすべてAIが行い、

人間的な感情で対応し業務の隙間を埋める仕事のみを行う。

 

民間企業で主流となるこの対応を、

公務員も見習うことになるでしょう。

 

5年先の企業における生産活動はどう変わるのか?

 

一般企業において、AI化で「プロジェクトマネジメント」のしくみが大きく変わります。

 

プロジェクトマネジメントとは、

「プロジェクト」を成功に導くための総合的な管理手法のことです。

 

「プロジェクト」とは「独自のプロダクト、サービス、

所産を創造するために実施される有期性の業務」です。

 

つまり、世の中の生産活動ほとんどすべてです。

 

一つの企業で平行して複数のプロジェクトが走り、

その管理は厳密に言うと「プログラムマネジメント」と呼びますが、

それも含めると、企業におけるすべての生産活動が含まれます。

 

やりたいことを実現するための予算と納期を決めて、

そのために必要なリソース(人、物、金)を準備します。

 

プロジェクト計画を立て、承認され、関連する企業と打ち合わせ、

プロジェクトが動き出しても、末端の作業員から順に上に進捗報告し、

報告を受けた元請けがクライアントに報告します。

 

この作業すべてがAIで自動化されます。

例えば、主要プロジェクトメンバーが2人で、

関連企業含めて50人の管理者がいるプロジェクトなら、

その大半が不要になり、わずか数人で現場作業員を統括できます。

 

もう少し詳しく書くと、下記業務が変容します。

●進捗管理の自動化

関連会社も含めて毎週、毎日の進捗報告を受けて、

タスクの進捗状況の更新作業が自動になります。

 

●リスクマネジメントの改善

ナレッジマネジメントも含めた過去のデータから分析した、

リスク発生を予測し、警告します。

 

●プロジェクトのスコープ管理の改善

タスクやスコープの変更点を自動的に検出し、

どう修正するかの様々なシミュレーションも自動で行います。

 

●チームコミュニケーションの改善

プロジェクトで発生する事故の大半は伝達ミス、思い違い、

です。作業員の報告レポートから意味のある情報を抽出し、

早期に誤解を訂正します。

 

作業員の(心理的)状況や段取りに応じた、

メリハリのある作業指示が出来ることで、

プロジェクトメンバー間の雰囲気も改善します。

 

25年後の未来はどうなるのか?

 

●創作活動が簡単に出来る

映画や音楽などの創作活動に必要なスキルやリソースが激減し、

個人で今と同じスケールのものが作れる。

すでにYou tubeやTikTokがTV放送に置き換わろうとしている。

 

●人の移動が減り、生活圏が狭い地域に限定される

ロボットを経由してリモートでリアルに体験できるため、

出張や旅行が減る。

 

仕事もリモート業務だけでなく、

ロボットに憑依し操作することにより、

店員や受付、配送もこなせるようになる。

 

自働車も個人所有は激減し、ほとんどレンタルになります。

将来的には個人所有の固定資産が減るのでは?

個人所有に執着する人はカッコ悪いと思われます。

 

今の都市部に集中している人口は各地に分散され、

コミュニティでのコミュニケーションが強化されます。

 

●最低限の収入で人々が幸せを感じることができる

例えば1人年間250万円が保証されたうえで、

世の中に貢献する仕事を探し、

クラウドファンディングのような形で資金援助をもらい、

世の中に貢献することで人からの賞賛を得ることが

生きる目的、喜びになるのでは。

 

世の中で富を欲しがる理由が「世の中に貢献する原資を得る」、

「枯渇への恐れ」の2つとしたら、

これからは後者を精神的に克服した人達が増えていきます。

 

今でも最低限の生活費で暮らしている政治家は世界中に少数います。

(日本では、小沢一郎氏、山尾志桜里氏、松本龍氏など)

 

人口増加も25年後あたりから全体的に見ると減少に転じます。

老化を防止し、ロボットが進化し、憑依型アンドロイドが普及すれば、

人の寿命が延びることで精神性の高い人達が増えていきます。

脳だけになっても生きているSFの世界が実現するのです。

 

その前に、一旦すべては崩壊しないといけないのでしょうか?

出来るだけ落ち込みが少ないように早期に対応して欲しいものです。