No.180 隙(すき)は好きを引き出す | サーバントコーチ 世古詞一オフィシャルブログ -個人と組織の変革のヒント

サーバントコーチ 世古詞一オフィシャルブログ -個人と組織の変革のヒント

株式会社サーバントコーチ代表取締役 世古詞一のブログです。

以前、著名なカウンセラーの方と対談させていただきました。
物音ひとつしない静かなカウンセリングルームに通され、
一人待っていました。

著名なカウンセラーとはじめての対談ということで、
私は緊張感でいっぱいでした。

すると、ドアの外から「がやがや」と人の声が近づいてきて、
「ガラガラッ」とドアが開きます。

A「どうも、どうもー」というとても朗らかな大きな声と
にこやかな笑みのおじさまと、キリッとした女性がお二人で登場しました。

すると、二人は静かな部屋とは対照的な甲高い声で
B「あれ、イス一個ないですね。」
A「あ、これ使えばいいんじゃないですか?」
B「いや、それじゃなくてあっちの部屋の持ってきた方が・・」

B「あ、世古さんこっち座ってもらった方がいいですかね?
  で、先生そっち座って」
A「いえいえ私はこちらで」

B「いや、そこは私ですから・」
A「・・すいませんねー。私たちほんとにいつもこんななんです」

と、一事が万事のドタバタ劇が繰り広げられていました。

それを見ながら私は笑いがこぼれて、

すっかり緊張がとけていきました。

 

同時に、このカウンセラーお二方に

とても親しみと好感を持ちました。

相手と打ち解けていくには、自然体で、何か隙(すき)があるくらい
がちょうど良いんだな、
と再認識しました。

書籍にも書きましたが、1on1ミーティングを

継続的に進めていくための心構えとして

・5勝5敗で良いと思え
・カッコつけない
・「正しい」ではなく「楽しい」を目指そう


ということを書きました。

上の立場になるとつい持ってしまう

・上司としての価値を発揮したい
・上司としてリスペクトされたい
・上司として何か良いアドバイスをしたい


そんな上司のピュアな「想い」が知らない内に
部下との間に壁を作っていくのかもしれません。

ポイントは、何でも完全にしていこうと思わず、出来ていない
隙(すき)の部分を笑いながら認めていく姿勢だと思います。

そんな風に自分を受け入れられたら、ほどよく力が抜けて
部下のことも受け入れられていくでしょう。


★変革のヒント:自分の隙(すき)を見つけて笑いながら肯定しよう
 例)「私いつも●●(例:一言多くて)ダメなんですよねー(笑」