毎週金曜日の早朝にマネジメント研修が行われている。
リーダー層が参加しているが、丁度読み終えたこの本と被る話が今日は多かった。
この本では 組織力=業務遂行力×戦略能力 とまず定義づけている。
また、
組織力を高める上でキーになるのは、戦略と現場に関わるマネジャーだと
言うことで、マネージャーの心得的なものが書かれている。
■反対に組織力を低下させるものとは何か?ということで、以下4つが挙げられた。
①情報の減衰
情報は伝言ゲームを繰り返す内に薄まっていく。
人は直接話しをした場合でも、聞いたことの8割しか理解できない。
それを誰かに伝えるのに9割しか伝えられない。
つまり、
社長 - 本部長 - リーダー - メンバー
100×0.8×0.9= 72% 52% 37%
社長からの話がメンバーには37%しか届かない。
これが組織力を低下させる。
単なる数字の世界ではあるが、ぞっとする。
マネージャーは、情報を新たに自分の熱意を込めて伝えなおさなければならない。
②力(チーム力)の減衰(これはまさに今日やったこと)
A:マネジャーとメンバー間の情報の減衰。仕事の理由や背景を伝えない。
B:マネジャーがメンバーの力を理解していない。
C:マネジャーがメンバーを支援しない。フォローアップ
D:マネジャーがメンバーのやる気を引き出せていない。
③フィードバックグループの減衰(メンバーが成長しない)
PDCAが回っていない。
マネジャーからメンバーに対するFBこそが人を育て、組織を強化する。
FBをうまく回していくためには、目標設定の共有が大切!!
④顧客の声の減衰
これも情報の減衰によって、現場しか理解しておらず戦略を立てる側に回っていないことが多いとのこと。
■マネージャーに求められることは、「やり遂げること」
そこで、遂行能力を上げるステップ
①目的を深く理解する。
「何を行うのか?」よりも「なぜそれを行うのか?」
②確実に伝える。
自らの言葉で伝え抜く。
③具体的な目標・活動に落とし込む
コミットメントリスト(誰がいつまでに何をどのようにやる)
④遂行させる
支援し、状況を常に把握。
「やって見せ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」 by山本五十六
⑤完了を見届ける
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ミドルマネジメントの重要性は特にこの業界では大きな課題。
特に来月からは新卒社員が入ってくる。
以前リクルートの方が、業界を超えて第一線で活躍する優秀なビジネスマンの方の共通点を調べた。
なぜその人は優秀とされているのか?ルーツは?
大学でも学部でもない。コネかどうかでもない。嗜好でもない。
共通点は唯一
「入社して最初に配属された部署の上司」
マネジメントに携わるものとして、若く可能性のある人材の行く末に大きな影響力を持つ自身の力に、
義務感と責任感を持っていきたい。