日本サッカー協会は6日、都内で臨時の技術委員会を開き、解任したハビエル・アギーレ前監督(56)の後任について討議した。候補を外国人指導者の5人程度に絞り込み、優先順位をつけた。会見した霜田正浩技術委員長(47)は、3月27日のチュニジアとの親善試合(大分ス)に新体制で臨む姿勢を強調。早ければ来週にも、交渉のため欧州に出発することが分かった。
日本サッカーの汚名返上へ、後任人事が動き始めた。アギーレ前監督の解任劇から3日。臨時の技術委員会が開かれ、午前中の選定作業で6人の委員が候補を持ち寄った。会見した霜田技術委員長は「名前を挙げて話し合い、リストアップした」と説明。「片手で収まるぐらいか」との質問には「そうですね。2ケタはいかない」とも明かし、10人以上の候補から5人程度に絞ったことをうかがわせた。さらに「日本人はいません」と付け加え、外国人指揮官への一本化も確認した。
交渉への具体的な日程も明らかになった。協会関係者によれば、まずは欧州の候補者と接触する予定で、早ければ来週中にも渡欧する。霜田委員長は「誰から交渉するかも決めた」といい、対象者のスケジュールを考慮しながら、優先順位に従って交渉を開始する。
欧州を優先する理由は、日本代表候補の多くが欧州のクラブに所属していること、他チームの視察などが容易なことなど複数ある。ザッケローニ元監督はイタリア、アギーレ前監督はスペインを主な拠点とし、実績を残した。チャンピオンズリーグ(CL)など最先端のサッカーに触れている点も見逃せない。候補者の中にはCLを指揮した経験者もいたようだ。
欧州はシーズン中のため、フリーの立場か、契約中でも違約金の問題をクリアできる人材に限られる。交渉は難航も予想され、条件面など調査、話し合いが難航すればブラジルへ移動する可能性もある。協会はW杯の実績や日本への理解も重視。鹿島を3連覇に導いたオズワルド・オリヴェイラ(64)=パルメイラス=、元C大阪のレヴィー・クルピ(61)=A・ミネイロ=、97年に磐田の監督を務めW杯でブラジルを指揮したルイス・フェリペ・スコラリ氏(66)=グレミオ=も候補に挙がっている。
12日には理事会が開かれるが、久米一正技術委員(59)は「もう少し時間が必要」との見通しだ。霜田委員長は3月27日のチュニジアとの親善試合に新体制で臨む方針。逆算して「できれば開幕から(選手を)見てほしい」とし、3月7日のJ開幕までに新監督決定を目指す。2月中にも契約にこぎ着けたいが、残された時間は少ない。
◆フリーの立場にある欧州で実績がある監督 マガト氏(61)はシャルケ04でDF内田を、ヴォルフスブルクでMF長谷部を指導。14年W杯後にイタリア代表を辞任したプランデッリ氏(57)、昨年9月までポルトガル代表を率いたベント氏(45)もいる。いずれも欧州CLで指揮経験がある。ブラジルW杯を制したドイツでは過去レーブ監督の後任として名前が挙がったトゥヘル氏(41)の評価が高い。日本代表FW岡崎をマインツ時代に指導し、10―11季に5位の好成績だった。
