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Leçon15

Les devins① 占い師たち①

<語彙説明・構文のポイント>

最後の句点まで息の長い文章だが、構文の構造は明快

句読点に着目してみるとテクストは2つの部分から成り立っている

1つ目→冒頭L'on~dans un vase d'eau la claire vérité

2つ目→et ces gens sont en effet de quelque usage.

 

L'on souffre dans la république les chiromanciens et les devins,

ceux qui font l'horoscope et qui tirent la figure,

ceux qui connaissent le passé par le mouvement du sas,

ceux qui font voir dans un miroir ou dans un vase d'eau la claire vérité ;

 l'on souffre →~を黙認する、寛容する

  ※古典期に法律や行政文章などに用いられていた固い言葉

 souffrir qc→~を許す、認める 他動詞

  古典的な文章語の意味で通常の規則からするやや違反していたり例外であったりする事柄を

  権威を持つ存在が黙認する、許容する ということに相当する

 

 dans la république →この国では

 république →ここでは古い意味で統治形態や支配者の数に関わらず国家全般を指す

        包括的な意味で使用されている

 

ここから目的語が5つ、どれも占い師について語られている

 ①les chiromanciens →手相見

 ギリシャ語kheir(キ手) + manteia(モンテイヤ予言・占い)を語源としている

 

 ②les devins →占い師

 ラテン語のdivius (神の、神聖な)を語源とする形容詞ディバンから発生した言葉

 

 そしてceux qui →~する人々

 指示代名詞複数形ceux+関係代名詞qui で作る節が3つ並列

 これらはいずれもles devinsの同格表現として解釈

 les devinsの具体例が3つあるものとして理解

 ③ceux qui font l'horoscope et qui tirent la figure,

  星占いをし、天の図を読む者たち →つまり天文学に関わる星占いのこと

  horoscope →天宮図

   ギリシャ語のhora(生まれた時刻)+skopos(見ること)の合成語

  tirer la figure →天宮図を調べる=星占いをする

  ※17世紀ごろの表現 直訳:図面を引く 

   当時の辞書学者フルティエールの辞書を調べると星占いで言う天宮図、

   ホロスコープを調べることとほぼ同義

 

 ④ceux qui connaissent le passé par le mouvement du sas

  ふるいの動きによって過去を知る者たち

  sas →小さなふるい、こし器 

     とがったキリ状の棒がついており本体をこれで回転させてモノを漉す道具。

  今はすたれた占いだが、模様から過去が見えるとされていた

 

 ⑤ceux qui font voir dans un miroir ou dans un vase d'eau la claire vérité ;

  鏡や水がめの中に純然たる真実を見せる者たち

  鏡や水がめは真実を見抜くための道具。超自然的な力があるとされていた。

  faire voir →~を見てとらせる voirの目的語はla claire vérité(純粋な、透明な真実)

  形容詞claireが名詞véritéの前に置かれるのは、そこに強い感情的な重みが込められてる時

 

③~⑤は関係代名詞はすべてceuxを先行詞とし、その後に動詞が続く構造

占い師たちの様々なタイプが羅列されている

 

et ces gens sont en effet de quelque usage.

 et →接続詞 最初の議論に立ち返る

 ces gens →様々な占い師のこと

 être de quelque usage →ある種の使い道がある

 

<Explication de texte>

背景

宮廷で大きな影響力を持って女占い師ラ・ヴォワザンが毒薬を貴族子女に販売した罪が発覚。

1679年逮捕、1680年処刑。ヨーロッパ中で大きな話題となりフランス内外の作家が

演劇や小説の題材として取り上げる

Les Caractèresが出版される少し前にトマ・コルネイユ(劇作家、辞書製作者)が

喜劇「女占い師」(1679年)を発表し大当たりをとる。

占い師のイメージが詐欺師、ペテン師と重ねられ、こうした観点から、当時の読者たちの

興味はラブリュイエールがどのように「占い師」たちを風刺するかに向かったはず。

 

最後の文にある「en effet」

en effet →すでに言ったことに対して「現実においては」「事実としては」

     「実際には」~である といったニュアンス。

     この場合「予想に反して」「意外にも」という意味になる

 

de quelque usage →不定形容詞で不特定の少量を示している

 多くはないけれど、いくばくかの使い道はあるのだ。

 実際はその逆が示されている可能性があり、ここは皮肉表現として考えることができる

 

最後の文からラ・ブリュイエールの鋭い皮肉が始まる。皮肉の続きは次回

 

<今日の表現>

en effet →実際

フランスでよく使われる表現

前の文で述べた内容の確認や強調に使う

日本語では意外に訳しにくい表現。「なぜって」「だって」に置換えるかえることもできる

 Il fait beau aujourd'hui. En effet, le soleil brille et le ciel est dégagé.

 Ce restaurant est réputé pour ses plats délicieux. En effet, les critiques gastronomiques

 en parlent souvent.

 

似たような表現(ニュアンスが少しずつ違う)

・en réalité 

 前の文の内容に対して「外見上は~だが、本当は~」と強い逆説のニュアンス

  Il semble calme et réservé. En réalité, il est très passionné et créatif.

 

・en fait

 en réalitéとよく似ており、前の文の内容への修正などに使える

 en réalitéと比べて対立の度合いはそれほどではなく、よりカジュアルに使える

  Je pensais qu'il était français. En fait , il est belge.

 

・effectivement

 前の文で述べられた内容にへの同意や確認のため使われる

 対立の意味はなし

  Tu as raison, ce projet est complexe. Effectivement, il va nous falloir beaucoup de temps

   et d'efforts pour le réaliser.