以前から、「どんなもの?」と興味があった地元徳島県のバンド。

(地元タウン誌あわわ表紙から)

この邦楽ガールズのライブというかコンサートというか発表会というか演奏会というか、区別が難しいものに行って来た。

このバンドのコンセプトは、和楽器文化をわかい世代に広めるという目的なため、そんな世代に楽しめるよう、和楽器(琴、三味線、笛)で現代的な曲を演奏するという内容。


会場に入り自由席前方の空いている席を取り、開演。
前座である学生の文化芸能2公演が終わり、ライブ開始。


カラフルな着物姿で派手に登場し、ドラム、シンセ、ベースの音源曲をバックに、和楽器で生演奏開始。

まさに予想どおりの展開。

楽器演奏なため手拍子も出来ず、客は座ったまま聞いている状態。

数曲が終わり、関東で同様目的の活動をしている
篠笛奏者の玉置ひかりさん
と合同演奏。玉置さんのソロ演奏は聞き惚れる位の腕の持ち主、流石プロ。
笛一本で深い音色を奏で感動する。
個人的に、剣山の山頂等の自然の中で生演奏を聴きたいと思ったほど。

玉置さんが終わり、交代で、地元徳島拠点活動をしている福富弥生さんとの合同演奏。
ボーカルが入ると雰囲気も変わり、邦楽ガールズはバックバンド化する。

その後福富さんのソロ数曲が始まり、やっと観客が手拍子できる状態となる。
普段自分が聞く、下品なノリのいい歌と違い、女性のゆったりとした優しい歌声に聞き惚れる。

最後は出演者全員で演奏して終了。

感想として、最初に書いたとおり、主役の邦楽ガールズのライブというかコンサートというか発表会というか何か分からない演奏会のため、客としてはどう聞いたら分からない状態。
ポップな曲を手拍子もせずに座って聞いてていいのかな?という疑問が残ったままの1時間。
残念な点は、音源曲をバックに和楽器を演奏するためソロでの和楽器の良さが生かせられていないこと。

津軽三味線の吉田兄弟や、以前聞いた輝輝バンド(津軽三味線とボサノバのコラボは鳥肌もの)のように、生演奏バックで和楽器を生かせられるような工夫や、客が予想出来ないジャンル音楽とのコラボ等があれば珍しさや話題性も出て、再度見に行こうと思うのだが、どうだろう。