子供を叱る頻度が増えてるな、そう感じたのでこの本を読んでみました。育児書は殆ど読まないのですが、これは仕組みとして知っておいた方が良さそうです。



叱るは他者を変える手段


そう書いてありました。冒頭から耳が痛い真顔

子供も含めて人なんて変えられないのに、叱ることでコントロールしようとするのです。



叱るとはネガティヴな感情体験を与えて相手をコントロールすること。叱られた人にネガティヴな感情が生まれると防御システムが活性化。結果、知的な活動に必要な脳の部位の活動が低下する。



要は、叱っても意味がないということです。



本を読んで、叱ることが全く意味がないことがちゃんと理解できました。以前も頭では分かっていたけれど、こうやって脳の仕組みを理解すると、納得です。




叱ることは依存性がある

これは私も思い当たる節があるのですが、叱るには依存性があるのです。



あれ、私一体何でこんなに叱ってるの?と自分でも叱ることをやめられない時がありました。それは叱ることで処罰報酬を得られるから。


そんな報酬があったとは。。。。



そしてその報酬を得続けるために叱り続け日常化していくのだとか。



家庭外における叱る

スポーツや学校指導、会社における罰についても言及されてました。



昭和生まれなので、ちょっと叩かれるくらい普通だと思って育ちました。今じゃ考えられないけれど、お尻を叩かれたり、頭をゴツンと叩かれたりなんてことがありました。



体育系の部活の先生はだいたい怖くて、いつも叱られてばかり。叱られるのが怖くてやる→つまらない→辞める、そんな道を辿ったのは私だけじゃないはず。



そんな叱られることが当たり前だった私が叱ってしまうのはごく自然だったりするので、まずは叱ることに意味がない、むしろ悪い影響しかないということをしっかり理解することが大事。



そしてこれは叱る側にいる間は認めたくないのだけど、叱る人は相手を想ってというより自分の欲求を満たしたくて叱ってるだけなのです。



冒険モード

では、叱るではなくどうしたら良いのか?については冒険モードをオンにしてあげること、とありました。



冒険モードにすることは、自分で決めた、自分でやってるという状態。叱られて強制されて何かをやるのとは対極にある状態です。



言うは易し行うは難しですが、本に書いてあることをちょっとでも実践してみます。そろそろ叱ることを止めよう、そんな気持ちにさせてくれた一冊でした。