私は子なしだ。

今も昔も、自分が子供を妊娠して生み育てるなんて

お伽話でしょ、ってくらい他人事である。

だから、ほしいと思ったこともないし、

もっと若いうちに作らなかったことも、

一切後悔したことがないし、

将来することもない自信がある。


だから、人間が人間を育てる大変さなんて、

私には想像しかできないが、

もし私に子がいたら、

絶対に教えてあげたいことがある。


それは、愛。

絶対にママはあなたの味方であるという深い愛。


そんなの当たり前すぎる、でしょ。

けど世の中、特に褒めたり抱き締めたりが文化にない

日本人には、わかりやすい愛情というのを

一体どれほどの親が与えているのだろう。


愛が全てじゃねえって思うよね。

子供なんて愛だけで育つかって。

そりゃそうだろうね。

だから私は子供は作らない選択をしたんだし。


けどさ、うんざりよ、

世の中の厳しさや現実を教えようとする親たちに。


親の仕事ってのは、

マナーや常識なんかを躾けること、

そして誰よりもあなたを愛している、

と200%の愛を注ぐことに尽きると思う。


世の中の厳しさや、現実の辛さなんて、

親に教えられなくったって

生きていれば誰だって嫌でも勝手に学ぶのだから。


けど世の中の親ってのは、

それはダメ、

そんなことできる人間なんて滅多にいない、

現実は甘くない、

無理に決まってる、

なんて、子のためを思いつつ、

子の可能性を踏みにじってるのばっかり。


親ってのは、

子がこれから直面していくだろう現実や苦難を

勝手に予言して教えるのではなく、

もしそういうことに直面した時に、

必ず支えてくれる存在、

自分を肯定してくれる存在がいるという、

親の絶対的な愛というものを

教えてあげるだけでいいのではと思っている。


現実の厳しさはガミガミ説教するくせに、

その厳しさに負けそうなった時の対処法は

一切教えない。

そりゃ親も、たかだが子が産まれただけで

何でも知ってる聖人になるわけじゃないけどさ。

なら尚更、せめて愛情だけは降り注げよって話。


今、

子育てしたことのないオマエに何がわかるバーカ‼︎

偉そうに語ってんじゃねーよバーカ‼︎

って親やってる人全員の反感を買いました。

めんごーテヘペロ


けど、私、親はやったことないけど、

親に育てられた子、っていう経験はしてるんですよ。

しかも無駄に記憶力いいから、

子としての色んな感情を覚えていてね。

その立場から、

あーもし自分の親がこうだったらなあ、

って望んでしまったりするんです。


つまり、私はここに書いたような親に恵まれなかった

っていう自虐のお話でした。


おしまい。