アメリカにいるアジア人はよく、

perpetual foreignersと呼ばれる。

永久に外国人、という意味。

何世代に渡ってアメリカで生まれ育っていようと、

その存在にアメリカ人という市民権が与えられていないような。

黒人も差別されがちだけれど、

黒人はれっきとしたアメリカ人としてみなされている感はある気がする。

けれどアジア人はいつまでもアメリカ人にはなれない感じ。

 

これまで、いつも黒人ばかり差別されて、

そのような事件ばかりがクローズアップされていたが、

ついに最近アジア人差別が甚だしくなってきている。

だが実は特に驚きはしない。

アメリカなんていう差別大国で、

なぜperpetual forerignersのアジア人がこれまで

黒人ほどターゲットにされなかったのかの方が不思議だった。

もちろん、アジア人の数が少ないってのはあると思うけど。

 

先日も、サンフランシスコで、

アジア系のおばあちゃんが白人男に殴られ、

そのおばあちゃんが近くにあった棒でやり返して、

その白人男が病院送りになる事件があった。

みんな知ってるでしょ。

心底、その白人男はザマァ!!!!だと思うし、

おばあちゃんはその勇気を讃えると共に、

一刻も早い回復を心から祈っている。

 

ま、私がこの事件の前に書いたこのブログでも読んでください。

サンフランシスコなんて、本当にこういうクソな街なんで。

 

このおばあちゃんや、アトランタの被害者の方々は

本当に不運で、彼らがアジア人だから怒りを覚えてるというより、

本当にまだまだこういう世の中であることに怒りを覚える。

その被害者たちが黒人でも白人でも何人であっても。

 

こういう事件を聞くと、

アメリカってとんでもない、本当に恐ろしい国、

こんなところで生活するなんてありえない、

的な印象を持ってしまうに違いない。


そりゃそうだろうな。

 

だがしかし、当然だが、

アメリカ白人全員が、こういう極端な考えを持って、

実際に行動に移してしまうわけではない。

だから、こういう被害に遭ってしまう可能性もあるけど、

遭う可能性の方が低いと思う。

実際、私はヘイトクライムに遭ったことがない。

これからないとは言えないけれども。

 

それに、サンフランシスコで被害にあったおばあちゃん、

クラウドファンディングで、

現時点で9000万円近くの募金が集まっている。

 

 

寄付している人はアジア系の人も多いだろうが、

わかる範囲で寄付している人の名前をざっと見ても、

名前で全てがわかるわけでなはいが、

アジア系でないラストネームの人も、

たくさん寄付しているのである。

何人が寄付していようと、

9000万円近く集まっているってことで、

どれだけの人がこの事件で胸を痛めているのかがわかる。

つまり、ヘイトクライムを犯すアホの数より、

そういうことに反対するアメリカ人の数の方が多いのだ。

 

と思いたい。

 

いいメッセージを見つけた。

 

おばあちゃんに寄付した方のメッセージ。

 

Sending you love and a speedy recovery. 

I am so saddened that this happened

please know that there are so many more of us that care deeply. 

Take good care

 

愛と早い回復を祈る気持ちを送ります。

こんなことが起こったことがとても悲しいです。

どうか私たちのように気にかけている人間が

たくさんいることも知っていてくださいね。

どうぞお大事に。